出版社内容情報
「私たちが生きているってどういうことなの?」「私たちはどこから来てどこにいくの?」という素朴な疑問を大切にしながら、最新のゲノム研究をわかりやすく解説し、生命をわかるとはどういうことかを論じる。著者初、教養系新書書き下ろしの生命科学入門書。
内容説明
地球上の生物は必ず細胞をもち、そこにはDNAがあり、人間も例外ではない。すべての生物のゲノムには、生命の起源からの歴史が書き込まれている。生物は皆仲間であり、人間も生きものの一つなのだ。しかし、生命の時代とも言われる二十一世紀、生命科学研究が飛躍的に進展する中で、果たして科学技術文明は正しい方向に向かっているだろうか?もう一度、日常の感覚、生きもの本来の感覚から、「生きているとはどういうことか」を、捉え直す時期に来ているのではないだろうか。「生きる」「変わる」「重ねる」「考える」「耐える」「愛づる」「語る」という七つの動詞をキーワードに、生命を基本とする知の可能性をさぐる。
目次
はじめに 「生きる」―生きものとしての人間
第1章 変わる―科学技術文明の見直し
第2章 重ねる―分ける方向からの転換
第3章 考える―第二のルネサンス
第4章 耐える―複雑さを複雑さのままに
第5章 愛づる―時間を見つめる
第6章 語る―生きものは究めるものではない
著者等紹介
中村桂子[ナカムラケイコ]
1936年東京生まれ。東京大学理学部化学科卒業後、同大学院生物化学科修了。三菱化成生命科学研究所、早稲田大学教授等を経て、JT生命誌研究館館長
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感想・レビュー
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