集英社新書<br> 日本の警察―安全と平和の崩壊連鎖

集英社新書
日本の警察―安全と平和の崩壊連鎖

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  • サイズ 新書判/ページ数 252p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784087200911
  • NDC分類 317.7
  • Cコード C0236

内容説明

われわれ日本人の二一世紀の安全と平和が脅かされている!相次ぐ不祥事に揺れる26万人の大組織「警察」。かつて検挙率世界一を誇った警察に何が起きているのか。警察担当記者として、20年間にわたって日本の警察と事件を第一線で取材し続けてきた著者は、「司法警察」から「行政警察」へと性格を変貌させつつある日本警察の危うさを見据え、その構造的病巣の摘出のために、今何が必要かを提言していく。進化しつづける犯罪に対応するために、警察の再構築が日本の急務だ。

目次

第1章 スキャンダルの底流
第2章 治安の危機
第3章 捜査権力の裏側で
第4章 政治の道具か中立か
第5章 警察官僚の自己喪失
第6章 新脅威時代
第7章 日本警察を再構築する

著者等紹介

川辺克朗[カワベカツロウ]
1954年兵庫県西宮市生まれ。早稲田大学政治経済学部政治学科卒業。1978年TBSに入社。報道局社会部デスク、警視庁キャップ、「報道特集」副部長などを経て、96年退社。以後フリーのジャーナリストとして月刊誌を中心に活動する
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

佐島楓

42
オウム関連の記述に驚いた。裏にこんなことがあったとは・・・。ここに書かれていることがすべて事実だとすれば、隠ぺい体質は相当なものである。最初仕事の参考になるかと思って読み始めたけれど、予想以上に引き込まれた。2015/08/25

nagata

2
国民・市民の利益を擁護すると称しながら、実は自らの既得権を守っているに過ぎないプロフェッショナル集団、というのはホンマにその通り。オウム事件ではからずも暴かれたが、今は自集団の維持も危うくなっているかもしれない。2020/01/29

Teppei Nakano

0
厳然たるヒエラルキー、学閥。オウム事件の裏にこんな事情があったのかとびっくり。また、密入国ビジネスと某半島有事の際のシミュレーションは、新潟出身の自分には妙にリアルに感じられた。2016/03/01

S___K

0
主に90年代、特にオウム関連の事件周辺の状況か詳細に記されている。著者がジャーナリストだけあって批判的に考察されている。ただ他の部分は、(出版が2001年なので)現在の状況というより執筆当時の状況として見るべき。2013/09/23

gen

0
家族に借りた本。最近不祥事連発の警察はどんな組織なのか知りたくて、読んでみた。著者は元TBS記者であり、警察取材する中で知ったその組織の脆さ、危うさを書いている。オウム事件とその扱いのマズさについてページを割いている。改革に必要なのは、階級構成の変更・行政業務を削り司法警察に専念する・情報公開らしい。`01年5月発行だが、現在も変わらないのかな。章題は1.スキャンダルの底流 2.治安の危機 3.捜査権力の裏側で 4.政治の道具か中立か 5.警察官僚の自己喪失 6.新脅威時代 7.日本警察を再構築する2013/01/20

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