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出版社内容情報
上流階級のお嬢様のみ立ち入りを許される特別棟に、ある日強制連行された主人公。そこで学ばれているのは格式ある習い事と思いきや……格闘ゲーム!! 美少女×凄腕ゲーマーの異色コンボ青春ストーリー!
内容説明
共学化したばかりの元お嬢様学校に間違って入ってしまった僕は、校風になじめず授業をさぼってゲーセン通いばかりしていた。そんな僕を呼びつけてきたのが、学園トップ3の超お嬢様たちで構成される謎のクラブ『伝統格式研究会』(?)。マナーや風紀について糾弾されるのかと思いきや―「ゲームセンターというものに行ってみたいの。案内しなさい!」彼女たちは、格ゲーやFPSなどあらゆる対戦ゲームを遊び尽くす『電脳格技研究会』だったのである!ゲームだけが青春、のガチゲーマーラブコメ、開幕!
著者等紹介
浅井光[スギイヒカル]
1978年、東京生まれ。『火目の巫女』で第12回電撃小説大賞“銀賞”を受賞。以降、ミステリや青春小説、ファンタジーなど幅広く執筆、漫画原作も手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
33
学校に馴染めず授業をサボってゲーセンに入り浸っていた小野木が迷い込んだ立ち入り禁止の特別棟。学園中のあこがれの的であるお嬢様たちの「電脳格技研究会」で格闘ゲームにのめり込んでいく電脳格技青春小説。ゲーセンへ入り浸って目を付けられた彼の格ゲー好きの美少女たちに振り回される日々の始まり。安心の典型的杉井主人公にヒロイン、そして付き合わされるうちに変わっていく格闘ゲームへの思いと紡がれてゆく絆、そして大切な居場所を賭けた熱い戦いはなかなか良かったです。ヒロインたちとの関係はこれからですし、続巻あるといいですね。2018/01/25
まるぼろ
19
共学化したばかりの元お嬢様学校の香林館学園に入学した小野木和真は校風に馴染めずに授業をサボりがちになりゲーセン通いをする様になっていたが、そんな折に3人の女生徒からある事からゲーセンに連れて行けと迫られ…と言うお話です。とても面白かったです。格ゲーがメインのお話で色々と実在の格ゲーに因んだ話も出てくるので凄く取っ付きやすかったのと池袋のサンシャイン通りの大体あそこら辺みたいな感じでイメージしやすかったと言うのも好印象でした…w キャラもメインの4人は兎も角として「池袋賢人会議」の5人達と和真との絡みも→2018/03/28
たこやき
16
なんか、中高生くらいの頃の格ゲー全盛時代を思い出した。格ゲーの聖地と言われるゲーセンとかあったなぁ、とか。キャラクターとか、やりとりはいつもの著者のものだけど、格ゲー初心者の主人公が、凄腕ゲーマーたちに一矢報いて部に入るための試合。そして、ホームにしたゲーセンを守るための聖地との戦い。抑えるべき部分をしっかりと抑えた、スポ根モノ的な作風が楽しかった。2018/03/27
ばたやん@かみがた
14
電撃の師走さんのゲーム小説に似ているかもと冒頭思いましたが、中身は安心の杉井テイスト。無駄に暑苦しく反応が一様なサブキャラ軍団、女子の攻勢に終始受身の男子主人公、やたら中性的な男子キャラ。最後、周囲に引きずられるように主人公がファイトするのも杉井印でしたが、異様に高密度な描写できっちりと楽しませてくれました。2018/05/20
真白優樹
11
共学化したばかりの女子校に間違って入学した少年が、トップクラスのお嬢様達からゲーセンへ誘うよう請われ、始まる物語。―――何の為、誰の為にこの世界へ進む? かの有名な漫画と同じ世界、他グループの活動を描くこの物語。青春に対して後ろ向き、そんな少年が少女達と格闘ゲームに触れる事で、心中を変化させ次第に前を向いていく。そんな成長が確かに感じられる部分、そしてゲーム内の熱い戦い。更にはゲームを通して深まる絆。正に青春の王道とも言える物語であり、熱くて爽やかな青春がここにあるのである。 次巻も須らく期待である。2018/01/27