内容説明
王太子ラセルの家出の原因は、彼の出自に関して流された心ない噂だった。「ぼくがいなくなればいいと思ったんだ」と話すラセルに、リジムは前妻ティカルとの真実を明かし…。噂の責任追及び揺れる王宮の水面下では、ケレスが提案した「ある計画」のため、出兵の準備が始まっていた。そんな中、翠蘭は予定より早く出産の時を迎えて…!?動き始めた運命の歯車…もう誰にも止められない。
著者等紹介
毛利志生子[モウリシウコ]
11月7日生まれ。広島県在住。龍谷大学文学部卒業後、生花の専門学校、トリマー専門学校を卒業。『カナリア・ファイル 金蚕蠱』で’97年度ロマン大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゆきこ
14
シリーズ13巻目。最後の一文でえーーっ!ってなりました。続きが気になります。内容盛りだくさんで、とても読み応えがありました。2018/09/22
ミカ
6
リジムとラセルの会話が好き。朱瓔ののろけもかわいい。イェルカもおめでとう。リジムの親馬鹿っぷりがいいwwでもこの巻は最後の一文に向かって全ての物事が収束していくように感じてしまう。幸せの中には不安が、不安の中に絶望が潜んでいる。2012/06/27
空まめ
3
最後の一行を読んでマジか!!!!!Σ( ̄□ ̄;)!!ってなりました。予想してなかっただけに、衝撃のあとにウルウル来ました前の巻より続きが気になる2014/09/17
シュウ
2
再読。この巻まで読んで、ずっと止まっていたのよね。最期の1文が衝撃で、次が読めずにいた。超幸せ満載な時期に、リジムがこんなことになるなんて・・・でも、これも史実なんだよね。2014/12/07
みとん
2
このあたりまでは読んだ記憶がある。なんか盛りだくさんな一冊でしたね。前巻から引き続き、ラセルとツェンニャの家出で大ピンチ。そして、待ちに待った姫の誕生!騒々しい泣き声を「金の鈴のようだ」なんて、すっごい親バカのリジムが面白かった(笑)また、揚水車設置の事業を任された翠蘭。一方で、リジムは戦へ出向くことに。さらには、ロナアルワが体調を崩して不審な動きをする。この辺りで物語が急変した覚えがあって身構えてたけど、「ロナアルワの騒ぎが先だっけ?」と気を抜いたときに、エンサの知らせが。しかも、次巻へ続くだし。2014/04/15