内容説明
クリスとパメラが営む小さな仕立屋『薔薇色』に、名門オルソープ伯爵家の令嬢アディルのアフタヌーン・ドレスの注文が入る。ただひとりのパートナーの目を釘づけにするドレスに仕立ててほしいという要望に応えようとするクリスだが、アディルの相手を知ってショックを受ける。シャーロックは、彼を拒絶し、仕事も進まなくなってしまったクリスに気を揉むが、闇のドレスが再び影を忍ばせ…。
著者等紹介
青木祐子[アオキユウコ]
長野県出身。「ぼくのズーマー」で2002年度ノベル大賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Norico
27
ヴィクトリアンローズテーラー9巻。出てきました完璧な恋敵。アディルの強さと自律心がステキ。彼女の恋のドレスを仕立てながら、クリスがだんだん不安な方向に。シャーロックは女心も分からないし、全くいいとこなしだなぁ。2016/10/08
AKI
11
初読だと思って読んでいたら、途中から再読だった事に気づいた?クリスが可哀想すぎる。痛々しい。シャーロックしっかりしろ!と言いたくなるけれど、当時の階級社会の中では、シャーロックは良い方なんだろうね。アディルの上流貴族のお嬢様としての考え方、生き方を読んでいると、もう庶民とは別の生き物としてしか思えないから、クリスのライバルではあるけれど、憎さはあまり感じられない。今後の展開では分からないけれど…2019/02/12
花揶〓書店員
11
「シャーロックを殴ってやりたいわ」と本気で憤る快活なパメラの様子に感嘆してしまった。シャーロックの行動と言動から、クリスが今後も強く自分を想っているだろうとまるで疑っていないので、今の段階では二人の恋の成就は未だ未だ先なのだと察せざるを得ない。一難所では無い様に思うものの、一難去ってまた一難。イアン先生の「貴女が綺麗だからとか、身近な女性だからとか、そういう理由ではない」生き方の違い等問題ではない、の言葉が対象的で、シャーロックに足りない心緒を垣間見る。階位や周りの人間よりも、クリスを一番に考えるべき。2016/01/16
shizuca
10
クリスとシャーロックが身分の差にもだもだする回。自分のどうしようもないところがネックになるのはしんどいし、その辛さをどう表現するか、またどういう形で解決するかで作者さんの力量がためされるかと。まだまだ先は長いからクリスとシャーロックがにこにこするのを読むのは当分先になるのかな。パメラとイアンがうまくいきそうで、ついイアンを応援してしまう。2015/01/20
奏
9
アディルの恋の相手がシャーロックと知った時のクリスが辛い。大いなる賭けってタイトルがぴったりやし好き。アディルにとってもクリスにとってもドレスを通じて大いなる賭け。パメラとイアンが良い感じ^ ^お似合いなんじゃないでしょか♥️2015/02/09
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