内容説明
翠子と遠哉は、17歳の高校生の双子の姉弟。数年前に母は亡くなり、ふたりは父親とともに穏やかな毎日をおくっていたが、翠子には繰り返し見る不思議な“水の夢”があった。その頃、友だちの彼氏を奪っては捨てる魅力的な女と、西洋人のようにキレイな顔の男が殺される―ふたつの殺人事件は翠子と遠哉の暮らしに不思議な影を投げかけて…。ギリシャ神話の神が蘇る幼想ストーリー。
著者等紹介
倉本由布[クラモトユウ]
1967年6月14日、静岡県浜松生まれ。浜松市立高校をへて、共立女子大文芸学部卒業。1984年春、高二のとき、第3回コバルト・ノベル大賞に『サマー・グリーン/夏の終わりに…』が佳作入選、高校生作家としてデビュー
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感想・レビュー
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ゆぽんぬ
3
オススメされて読んだけど流し読み。2020/09/12
rairai
1
再読です。小6ぐらいに買ったの、かな?話がすとんと受けいれられた感じがしてました。自分的には好きな文章の書き方。ギリシャ神話を用いてるのが気に入って買ったのだったっけ…な?2013/03/11
よみ
0
「一緒に死のうって言ってもらえただけでいい」と言いきる翠子ちゃんマジ可愛い2015/08/31
みや
0
再読。発売された当時に読んでました。2013/02/11
永山祐介
0
最初の頃の、まだ「恋」になっていない感情描写とかが良いです。世話を焼きながら「もう少しきちんとしてくれたら」とか思いつつ、「でもこの役目が誰か他の女の子に移るときがきたら、とても寂しくなるだろうなあ、という自覚はあるのだった」とか。意識しだしてからもまた良くて。バスの後ろの方の片隅でそっと手を握ったり。視線が絡むだけで座り込んでしまいたくなるくらいに喜びを感じたり。ラストも実に余韻あってよい感じ。2003/01/30