内容説明
文明の母、人類の宝「紙」伝播の道。蔡倫が発明した「紙」は草原を西へと伝えられ、思想や知識の普及発展に貢献し現代につながる。著者の透徹した思考が複雑な文明史を解明する卓絶の論考。発掘遺跡から歴史の実相を推理する「中国発掘物語」併録。思想・文化―東西交流の原由。
目次
中国発掘物語(消えた北京原人;彩陶の道 ほか)
続中国発掘物語(画幡と帛画;生けるがごとく ほか)
紙の道(ペーパーロード)(ロプ・ノールの紙;桑麻長びたり ほか)
断簡拾遺(点と点とのあいだ―古代中国史の謎;銅鏡 ほか)