感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
林田力
33
英国軍の略奪暴行に対して清国官憲は無策であった。これに怒った民衆が平英団を組織して、英国軍と戦った。これは屈辱の近現代史の中での輝かしい一コマである。外国の侵略軍を撃退する力は郷土を守る民間の力である。しかし、清朝は平英団のような民間の力を活かすことはできなかった。逆に平英団に停戦を要求した。これが清朝の外国の侵略に勝てない根本要因であった。清朝は征服王朝であるため、民衆の団結を逆に危険視した。 2023/05/27
kiji
2
読み応え十分の大作でした。膨大な史料を元に作られたのでしょう、戦争の悲惨さ無慈悲さがひしひしと伝わってきます。近代の西洋と東洋が初めて大掛かりにぶつかったという点で、大きな転換点になった事件ということがよくわかりました2013/02/25