出版社内容情報
人を襲うゾンビが蔓延る世界で、ニートの青年と中学生の少女が、明日を生き延びるために知恵と工夫で闘う!
百舌巌[モズイワオ]
内容説明
某国で致死性ウイルスのパンデミックが起こり、それはやがて引き篭りの青年、栗橋友康の住む街にまで広まった。患者は無制限に増え続け、街は死者であふれていく。しかし、悪夢はそれで終わりではなかった。ウイルスで亡くなったはずの遺体が突如動き出し、人間に噛みつき始めたのだ。強靱な力を持ち、無差別に人を襲うゾンビは「不死者」と呼ばれるようになる。街では避難場所や食料の奪い合いが始まり、生き残りをかけたサバイバルへと変容した。友康は隣家に住んでいる中学生の少女、日下部空海とともに、安全な場所を目指して避難することを決める。襲い来る不死者を捜除のラバーカップでなぎ払い、息を殺して路地裏を駆け抜ける。明日を生き延びるために、二人は知恵と工夫と日用品で闘い続けていく―。
著者等紹介
百舌巌[モズイワオ]
『終焉のコドク』にてデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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近藤
24
ゾンビもの。原作はかなり前に完結したweb作品なのだが、なんというか加筆部分の文章力がすごく劣化していて別人が書いたかのよう。web版のほうがいい、という人が多い理由が分かった。2017/10/19
あざり
1
現代日本のゾンビもの。主人公のキャラクターが『誰でも助ける熱いヒーロータイプ』の男じゃなかったところが心底良かった!ゾンビものでヒーロータイプが主人公だと読む気なくなる。嫌いじゃないけど食傷気味。そして熱いヒーロー程話が進むにつれ自分の中にある正義と救い出せない現実の間に大きなズレを感じ、心が壊れていって闇を抱える、なんて王道も多い気がする。そこがストーリーを面白くさせてる一つだけどね。この小説の主人公はいじめられっ子の引きこもりニート。ちょっと歪んでるのがリアル。だって実際他人のことまで助けられないよ。2022/01/15
ぽよぽようと
0
ゾンビアポカリプスは好きです。この作品は挿絵とかいっぱい入ってて、なんかアリス風のゾンビのイラストとかあるし、主人公はヒキニートだし、ラノベ風の体裁をなしてますが、中身はけっこうまじめにゾンビアポカリプスでした。主人公がヒキニートだから強い部分、弱い部分がしっかりあってよい。なんかステロタイプな社会批判とかおっさん批判が多いのはあんま好きじゃないけど、最後はちゃんと希望に向かって歩いて行けるかな、って思えるいい作品でした。2018/01/16