内容説明
突然、理由のない不安におそわれて、動悸や呼吸困難などのパニック発作のため、生活に支障をきたすパニック障害。強烈なストレス体験がきっかけとなって、不安、不眠やフラッシュバックなどの症状があらわれるPTSD。治療と回復への道すじを、わかりやすく解説。
目次
第1章 パニック障害の症状とは?また、どんな経過をたどる?
第2章 ストレス障害(PTSD)とは、どんな病気?
第3章 パニック障害・PTSDの診断と薬による治療
第4章 パニック障害・PTSDの治療精神療法
第5章 自分でできるメンタルケア
第6章 患者さんの療養生活には、家族の協力と支えが不可欠です
第7章 回復までの体験集―自分の生活をとり戻すまで
著者等紹介
貝谷久宣[カイヤヒサノブ]
1943年名古屋市生まれ。名古屋市立大学医学部卒業。マックス・プランク精神医学研究所(ミュンヘン)留学。岐阜大学医学部助教授、自衛隊中央病院神経科部長をへて、現在、医療法人和楽会なごやメンタルクリニック理事長、心療内科・神経科赤坂クリニック理事長、横浜クリニック理事長、パニック障害研究センター所長。2009年、第1回日本不安障害学会会長。日本におけるパニック障害に関する治療・研究のパイオニア(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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モッタ
11
★★★★☆ パニック障害は患者にとって非常につらい症状を伴う疾患だ。高校生の頃、私も軽いパニック障害だった。当時は、電車に乗ることもままならないほど、不安感の漂う日々を送っていた。現在は少しずつ回復しつつあるが、閉鎖的な場所や高所な場所にはいられない。大きな不安感が押し寄せてくるのだ。それを克服するためには、この疾患を知ることが大切だと考え、学んでいる。いつの日にか、この負のベクトルが正に向き、強力なパワーとなって生きていくことができればと願っている。2012/05/21
ステビア
8
パラパラ。SSRI!2014/04/21
さとうはるみ
2
パニック発作持ちなので読んで見た。なぜ、菓子パンや甘いものをひたすら食べたくなるのかがこの本でわかった。 メンタル疾患としての症状なのだ。親はいろんなものをバカにしていてその影響を受けて私もこういう本や人をバカにしていたのだと気づけた。菓子パンのむさぼり食いは当然ながら血糖値スパイクを巻き起こすし、糖尿病の原因にもなりかねないので避けたいと思っている。メンタル疾患があれこれと影響を及ぼすことを学んだ。2022/05/26
hikarunoir
2
自傷について若干ながらも具体的な説明を割いているのは好ましい。しかし終章の体験談というか事例は逆に具体性がなくて蛇足。2013/02/27
あまがえる
2
目新しい記載はなかったけど、今風の可愛いイラストが良かった。2012/02/13