出版社内容情報
偶然録画していた興味のない番組
冷蔵庫内の陣地争い 貧弱な食事ばかりのSNS画面 資料室の籠城騒動
キラキラはしていなくても、
冴えない日常は、案外愛しく、悪くない。
短編の名手がおくる 私たちの‘今’が詰まった8つの物語
怒り、あきらめ、情けないこと、ときどきは幸せなこと
“通り過ぎていくものたちのどれかは、手になじんで輝いてくれるだろう”
収録作
「レコーダー定置網漁」
「台所の停戦」
「現代生活手帖」
「牢名主」
「粗食インスタグラム」
「フェリシティの面接」
「メダカと猫と密室」
「イン・ザ・シティ」
内容説明
偶然録画していた興味のない番組、冷蔵庫内の陣地争い、貧弱な食事ばかりのSNS画面、資料室の籠城騒動―キラキラはしていなくても、冴えない日常は、案外愛しく、悪くない。短編の名手がおくる私たちの“今”が詰まった8つの物語。
著者等紹介
津村記久子[ツムラキクコ]
1978年、大阪市生まれ。2005年「マンイーター」(のちに「君は永遠にそいつらより若い」に改題、映画化)で太宰治賞を受賞してデビュー。2008年『ミュージック・ブレス・ユー!!』で野間文芸新人賞、2009年「ポトスライムの舟」で芥川賞、2011年『ワーカーズ・ダイジェスト』で織田作之助賞、2013年「給水塔と亀」で川端康成文学賞、2016年『この世にたやすい仕事はない』で芸術選奨文部科学大臣新人賞、2017年『浮遊霊ブラジル』で紫式部文学賞、2019年『ディス・イズ・ザ・デイ』でサッカー本大賞、2020年「給水塔と亀(The Water Tower and the Turtle)」(ポリー・バートン訳)でPEN/ロバート・J・ダウ新人作家短編小説賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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