出版社内容情報
天下泰平の江戸。人体兵器である裏伊賀として養成された若者・鬼市は、組を抜け追っ手に追われるが、隠密同心城田新兵衛と知り合う。忍びが牙を抜かれた文政の世に、伊賀の山中に、わらべの頃から人体兵器として養成する裏伊賀の集団があった。十五の若者・鬼市は、決死の思いで抜け忍となり江戸に出る。執拗な追っ手に追われ、鬼市は隠密廻り同心・城田新兵衛に出会い、その腕を見込まれ、同心屋敷にかくまわれた。はじめて人の優しさに触れた鬼市。義賊として生きようとしていた裏伊賀の若者が、江戸の闇を守る。活劇と人情の忍び物語。新シリーズ、開始!
倉阪 鬼一郎[クラサカ キイチロウ]
著・文・その他
内容説明
忍が牙を抜かれた文政の世。さらった子らを鍛え上げ、人体兵器としてひそかに送り出す裏伊賀の砦で育った若者・鬼市。決死の思いで、餓狼の啼く断崖を滑り下りる。執拗な追っ手から逃れ、めざす江戸にたどり着けるのか?そして鬼市の運命を変える出会いが…。胸躍る時代伝奇、怒涛の開幕!
著者等紹介
倉阪鬼一郎[クラサカキイチロウ]
1960年三重県上野市(現・伊賀市)生まれ。早稲田大学第一文学部卒。’87年『地底の鰐、天上の蛇』(幻想文学会出版局)でデビュー、’97年『百鬼譚の夜』(出版芸術社)で本格デビューし、幻想小説、ミステリー、ホラーなど多岐にわたる分野の作品を次々に発表する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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