出版社内容情報
デビューから半世紀以上にわたり紡がれた膨大な作品群を辿り、作家・筒井康隆を改めて考える。筒井康隆論にして至高のブックガイド!
内容説明
現代日本文学が生んだ最重要にして最強の作家・筒井康隆。日本SF第一世代に属したのち、中間小説に進出してその最盛期を支え、さらには燦然と輝くジュブナイルの金字塔をうちたて、小説のジャンルとスタイルのあくなき改革者―そんな怪物的巨人の作品世界をトータルに把握することは困難を極めます。本書はその難題に、筒井本人をして「わし以上にわしのことを知っている」と言わしめた佐々木敦が、デビュー作「お助け」から最新作まで、綺羅星の如き作品群を愚直にレビューすることで回答を試みます。キーワードは「筒井康隆は二人いる」。さあ、半世紀以上に及ぶ巨人のキャリアを辿り直し、新たな筒井康隆像を探す旅に出ましょう。
目次
第1章 SFの時代―デビュー作「お助け」(1960年)から『脱走と追跡のサンバ』(1971年)へ
第2章 黒い笑いの時代―『家族八景』(1972年)から『大いなる助走』(1979年)へ
第3章 超虚構の時代―『虚人たち』(1981年)から『文学部唯野教授』(1990年)へ
第4章 炎上の時代―断筆宣言(1993年)から『巨船ベラス・レトラス』(2007年)へ
第5章 GODの時代―『ダンシング・ヴァニティ』(2008年)から『モナドの領域』(2015年)へ
著者等紹介
佐々木敦[ササキアツシ]
批評家。1964年名古屋生まれ。音楽レーベルHEADZ主宰。映画、音楽、文学、演劇など、広範なジャンルで批評活動を行っている。2015年にスタートした批評家養成プログラム「ゲンロン佐々木敦批評再生塾」では主任講師を務め、後進育成にも尽力する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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