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出版社内容情報
少年・石は皇子である大塔宮に出会う。宮とともに延暦寺で修業に励み平和な日々を過ごすが、京では後醍醐天皇の陰謀が進行していた。鎌倉時代末期、元奴隷の石は猿冠者と名乗る男とともに京へ向かう。そこでときの天皇、後醍醐帝の皇子である大塔宮とともに修業を積むことに。ところがそんな平穏な日々もつかの間、天皇による討幕計画が進行していることがわかり、宮は自分が主導権を握るために天皇の思惑を崩そうとするが……。新たな時代の胎動が始まる第2巻!
大塔宮編 其の(1)
大塔宮編 其の(2)
大塔宮編 其の(3)
大塔宮編 其の(4)
大塔宮編 其の(5)
大塔宮編 其の(6)
大塔宮編 其の(7)
大塔宮編 其の(8)
大塔宮編 其の(9)
河部 真道[カワベ マサミチ]
2012年、『ライズ』にて第32回MANGA OPEN森高夕次賞を受賞。
2015年11月、「モーニング」と「週刊Dモーニング」49号より『ボッチャン』を短期集中連載、さらに同年12月には「週刊Dモーニング 新人増刊2015冬号」にて本作の原型ともいえる『南北朝キングスメン』を発表し、読者の話題をさらう。本作『バンデット』が初の週刊連載となる。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
のれん
13
正中の変をこんな視点で描いた戦はそうそうない。 拷問描写もきついが、弓矢が人体を破壊する迫力が凄まじい。にも関わらず、戦士がやられた借りを返すシーンにグッときてしまうのは闘争本能というヤツなのかも。 ただ風俗行ってドヤ顔したまま気合い入る主人公には笑ったけど。ここら辺はあんま現代と変わってないのかも。 しかし、天皇の皇子とタッグを組み、様々な輩と顔見知り、商売、軍略、芸能の知識あり、そして打倒後醍醐天皇のため討幕運動をでっち上げるなど猿冠者の出自が気になりすぎる。武士崩れぐらいじゃ説明つかない。何者?2021/03/21
hannahhannah
8
後醍醐天皇登場。西洋人みたいな面構えしてやがる。土岐頼兼の「いざ鎌倉ァ!!!」のセリフが面白い。拷問され殺されかけた借りはきっちり返す石。足利高氏も登場。画力も上がって来た。2021/06/04
紫
5
前巻の最後で黒幕「大塔宮」に救われた「石」は、成りゆき的に比叡山延暦寺で修業することに。前巻は導入部で、本巻からは本筋の物語がいよいよ動き始めるといったところ。先に討幕を成功されては困るからと後醍醐天皇を出し抜くために討幕計画を妨害するという思いがけない展開に、童貞卒業のために「石」が遊郭に連れていかれたり、『源氏物語』を参考にして大塔宮が人妻にアプローチしたり、箸休め?のような女性がらみのエピソードも楽しい。後醍醐天皇といい、大塔宮といい、皇族の出自には収まらない「悪党」ぶりが素敵であります。星5つ。2021/01/11
新天地
4
このマンガの登場人物の誰もの目に熱気と生命力を感じる。権謀術数が渦巻き、予断を許さない状況が畳みかけていくのがとても面白い。とんでもないことを引き起こしているのに鼻毛をむしってのんびりしているゆるさもたまらない。2017/04/29
Takashi Takeuchi
3
後醍醐天皇登場。帝も日野俊基も人相悪い、悪人面。1巻の勢い、スピードがそのまま3巻は足利が登場するようだが、この時代の主役たちを悪として描かれるのかな?コミックならではの描き方おもしろい。2018/02/19