水木しげる漫画大全集 〈007〉 化烏他

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水木しげる漫画大全集 〈007〉 化烏他

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  • サイズ コミック判/ページ数 434p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784063775044
  • NDC分類 726.1
  • Cコード C9979

出版社内容情報

そのカラスは、ムー大陸から飛んできた……。貸本漫画の傑作「化烏」の他、「怪談幻行燈」「怪談青葉の笛」の三作品を収録。「怪談青葉の笛」はなんと、保管されていた超貴重な原稿が大量に発見され、史上初の貸本ニューマスター版として本全集で初めて蘇った。
『水木しげる漫画大全集』007(1961-1965)、第1期第11回配本。

目次
★収録作品
「化烏」「人魚姫悲歌 怪談幻行燈」「怪談青葉の笛」
★資料編
★解説「大先輩の背中を見て、大いなる勇気と希望をいただいております」伊藤潤二(漫画家)
★初出一覧
★付録「茂鐵新報」通巻1-22号
・今日の一言「あ、キョト!ガイナもんだなあ」(水木しげる)
・水木しげるインタビュー「成功の秘訣は水木ペース!?」
(ほか)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

今ごろになって『虎に翼』を観ているおじさん・寺

25
『化鳥』は「けちょう」かと思ったが「ばけがらす」と読むそうだ(寺山修司の『花嫁化鳥』に引きずられた)。貸本漫画が3編載っているが、どれも面白く、絵も魅力的だった。『化鳥』は『マタンゴ』に先駆けた不思議な味わいの奇談。『人魚姫悲歌 怪談幻行燈』は長崎を舞台にした時代劇。人間と人魚の悲恋ものだが、ストーリー自体はべつに人魚でなくとも良いような感じだった(笑)。最後の『怪談青葉の笛』は対馬を舞台に妖怪一族や朝鮮の博士も出て来るお話。どれも絵が良く楽しく読了。2014/05/14

ぐうぐう

12
貸本漫画作品を収めた全集7巻。表題作は、化烏のおどろおどろしさが、やがて不思議な島に辿り着き、キノコをめぐる話になるいうとぼけた展開に、水木しげるらしさを感じる。意外だったのは、その構図のダイナミックさだ。この大胆な構図は、水木が紙芝居作家で培ったダイナミズムなのかもしれない。2014/04/08

Fumitaka

4
『化け烏』の謎の島の様相は明らかに『マタンゴ』を思わせるがかの映画(本多猪四郎監督、日本、1963年)より早い(1961年)。インスパイア元があるとすれば小説『夜の声』であろう。ポナペ島の石垣(p. 55)は『奇跡体験アンビリバボー』の竜宮城説で知ったが当時もう知られていたのか。「時々 誰でも別な世界にすばらしいものがあると思いがちなものだよ」(p. 29)「異世界もまた現実と地続きである」という認識と並び「一発逆転などない」というのも水木しげるの世界観の特徴の一つである。2024/07/18

○○○ ○○

4
透明で目に見えない巨大な怪物の足音。騒ぎ立てる馬の群れ。馬が闇夜の空に持ち上げられて浮かび、鳴き声をあげ、空中で肉を食いちぎられ、バラバラになって落ちていく。キノコと化した人間の歪んだ表情もいいし人魚を探す若侍が疑惑の遊女の下半身をどうやって調べたらいいのか悩む辺りも素晴らしい。貸本時代の絶頂期三編が入ってて全集の中でも屈指のハイクオリティな巻。2014/04/10

大臣ぐサン

2
1961年発行『化烏』、1963年発行『人魚姫悲歌 怪談幻行燈』、1965年発行『怪談青葉の笛』収録。いずれも大先生の専売特許とも言える怪談物。しかし、ただの怪談では終わらない。化烏の荒唐無稽な展開は『河童の三平』にも通じ、『怪談青葉の笛』は『大海獣』並にダイナミック。『人魚姫悲歌 怪談幻行燈』も泣かせる人情物になっている。まちがいなく貸本時代の名作がそろっている。更に当時の読者ページも再現するという気狂い沙汰。フハッ!2014/04/09

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