猫楠(Neko―gusu) 〈下〉 - 南方熊楠の生涯

猫楠(Neko―gusu) 〈下〉 - 南方熊楠の生涯

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  • サイズ A5判/ページ数 208p/高さ 22X16cm
  • 商品コード 9784063269024
  • NDC分類 289
  • Cコード C0079

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

takeapple

19
南方熊楠が、この水木しげるが描いたような人物であるとは信じられなかったけれど、『南方熊楠文集1』平凡社東洋文庫を読むと、実際にそういうことを書いているんだから驚くほかはない。クマグスのミナカテラとこの猫楠を合わせて読むのが一番の南方熊楠入門だと思う。春になったら山に行って粘菌を見つけてみよう。2018/02/14

Mayu

7
ちょっとずつ社会に認められてきたような南方先生ですが、とにかくすぐ喧嘩しちゃうし、せっかくの援助の申し出もちょっとでも意に沿わなければ突っぱねちゃうしで、なんだかもったいないようにも思いますが、みんな金の為に研究を曲げてる、というお言葉にはぐぅの音もでません。息子さんのことで家族が辛い目にあったり、隣の普請で研究が思うようにすすめられず、本当に気の毒でしたが、亡くなる時お嬢さんに託された物は、南方さんのとても人間らしいところをあらわしているようで、とても素敵だと感じました。こういう人物がまた生まれることが2019/07/19

ひーちゃん

2
上下巻読み終えた。本当の学者というのは熊楠のように、一つの分野だけでなく、いろいろなことを探求し研究することが必要ではないか?博物学 生物学 民俗学と精通した天才。現代の学者 特に教授と呼ばれる人の中には、専門バカが多く、他の分野に関しては無知で、無知ならまだしも、反対に非科学的なことがあれば、攻撃してくる人もいる。もっと他分野に関しても探求してほしい。現代では熊楠のようなスケールの大きな学者は反対に叩かれるのかな。2021/01/27

niki

0
上下巻読む。熊楠の猛烈っぷりに「ふはっ」と何度も吹き出してしまった。普通じゃない熊楠。ぶっ飛んでいる。 熊楠についてはなんとなく知っていたけれどご子息については知らなかった。この作品で唯一悲しかった箇所は、息子の熊弥が熊楠の粘菌の絵をバリバリと破いてしまい、熊楠が涙と汗と鼻水を流しながら叫ぶシーン。熊弥はもう正気に戻れず、熊楠も息子を叱りようがない。長年の粘菌の絵は戻らない。 熊楠の資料館に行ってみたいな、行こうかな。2023/02/22

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