出版社内容情報
京都学派の巨人=田邊元、ここに甦る!
「種の論理」「友愛の哲学」とはなにか?
対称性人類学が田邊哲学の現代性を明らかにする!
一九二〇年代以降、田邊元と西田幾多郎は日本的・独創的哲学=「京都学派」を創造する。田邊哲学=愛の哲学と西田哲学=欲望の哲学との対決から誕生した「種の論理」。その最重要の達成は、二十世紀後半から展開する現代思想、構造主義、ポスト構造主義、「野生の思考」、認知科学を先取りしていた。豊饒なる田邊哲学の全貌に迫る。(解説・鷲田清一)
私がまず驚いたのは、田邊元の数学思想の斬新さだった。(略)そしてつぎには、絶対的な媒介性と転換性をめぐる田邊元の思考の現代性に感心した。(略)さらに、彼の思想のもっとも重要な達成である「種の論理」の中に、正真正銘の構造主義と良識あるポスト構造主義を同時に見いだしたときには、私の喜びは頂点に達した。 ――<「プロローグ」より抜粋>
※本書の原本は、集英社より2001年に刊行されました。
プロローグ
1 種の論理――来るべき哲学
第一章 微分的練習曲
第二章 ある種の社会主義
第三章 構造主義と種の論理
第四章 多様体哲学としての種の論理
第五章 個体と国家
2 「場所」の精神分析
第六章 欲望としての西田哲学
第七章 場所?の?名前
第八章 狂気と叡智
第九章 対決西田哲学
3 最期の田邊哲学
第十章 愛の戦いとしての哲学
第十一章 哲学から非哲学へ
第十二章 絶対無に結ぶ友愛
エピローグ 非モダンの哲学へ
中沢 新一[ナカザワ シンイチ]
著・文・その他
内容説明
一九二〇年代以降、田邊元と西田幾多郎は日本的・独創的哲学=「京都学派」を創造する。田邊哲学=愛の哲学と西田哲学=欲望の哲学との対決から誕生した「種の論理」。その最重要の達成は、二十世紀後半から展開する現代思想、構造主義、ポスト構造主義、「野生の思考」、認知科学を先取りしていた。豊饒なる田邊哲学の全貌に迫る。
目次
1 種の論理―来るべき哲学(微分的練習曲;ある種の社会主義;構造主義と種の論理;多様体哲学としての種の論理;個体と国家)
2 「場所」の精神分析(欲望としての西田哲学;場所‐の‐名前;狂気と叡智;対決西田哲学)
3 最期の田邊哲学(愛の戦いとしての哲学;哲学から非哲学へ;絶対無に結ぶ友愛)
著者等紹介
中沢新一[ナカザワシンイチ]
1950年生まれ。東京大学大学院人文科学研究科修士課程修了。現在、明治大学野生の科学研究所所長。思想家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
くみ
悠
たしかにわたしがうえのです。
中村蓮
ちゃちゃまる