講談社文芸文庫<br> 星に願いを

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講談社文芸文庫
星に願いを

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  • サイズ 文庫判/ページ数 230p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784062903196
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

繰り返される老夫婦の穏やかな日々。だがそれは少しずつ姿を変えて、人生の終点へと向かっている。著者のライフワーク長篇小説。ブルームーン(六月十五日)。
妻は庭のブルームーンの咲いたのを三つ切って来て、書斎のサイドテーブルに活ける。――
山の上の家で、たんたんとした穏やかな日常。
子供も成長し、二人きりの老夫婦に、時はゆったりと流れてゆく。
晩年の庄野作品の豊かさと温もりを味わえる上質の文学。

星に願いを
あとがき 単行本  庄野潤三


庄野 潤三[ショウノ ジュンゾウ]
著・文・その他

内容説明

ブルームーン(六月十五日)。妻は庭のブルームーンの咲いたのを三つ切って来て、書斎のサイドテーブルに活ける。―山の上の家で、たんたんとした穏やかな日常。子供も成長し、二人きりの老夫婦に、時はゆったりと流れてゆく。晩年の庄野作品の豊かさと温もりを味わえる上質の文学。

著者等紹介

庄野潤三[ショウノジュンゾウ]
1921・2・9~2009・9・21。小説家。大阪生まれ。大阪外国語学校在学中、チャールズ・ラムを愛読。九州帝国大学卒。1946年、島尾敏雄、三島由紀夫らと同人誌を発行。教員、会社員を経て小説家に。55年、「プールサイド小景」で芥川賞受賞。57年から1年間、米国オハイオ州ガンビアのケニオン大学で客員として過す。60年、『静物』で新潮社文学賞、66年、『夕べの雲』で読売文学賞、71年、『絵合せ』で野間文芸賞を受賞。芸術院会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ふるこ

4
読み終えて優しい気持ちになる。うれしい、おいしい、ありがとうがいっぱい出てきて読んでいて落ち着いた穏やかな心地になってくる。今年2月の山の上の家の公開におじゃましたのだけど実際に見た景色を思いながら読んだ。今度は9月の公開で夏のお家を見てみたいな。2019/05/27

kurumi

3
ありがとう、うれしい、おいしい、よかった…。素直な気持ちが読者にも共鳴し、心が豊かになる。奥さんとのやり取りが微笑ましく、とても羨ましくなると同時に、後世に遺したい穏やかな生活史の一端だなと強く感じる。いつまでも笑顔で、楽しい時間を楽しみ、今ある生活に感謝できる素敵な人である事が文章から伝わり、つい私も笑顔になった。晩年の作品とのことで、他のエッセイも読んでみたいと思う。とてもよい読書でした。2022/01/01

ぴちゃん

2
静かで暖かい家族のエッセイ。 庄野先生晩年の奥様との丘の上の家での毎日を綴られている。ありがとう・うれしいなど先生のポジティブな言葉が多くて、読者も暖かい気持ちになる。 毎日似たような生活を送ることはこの世で1番幸せなことなのかもしれない。2022/03/24

toko-toko

1
最初の1ページを読んで、またやったかと思った。    一度買って読んだ本を再度買ってしまったかと思ったのだ。  調べるとそうではなかった。  庄野潤三晩年の作品はこういうものだった。  老夫婦二人暮らしの様子が描かれ、同じような内容が繰り返される平穏な日常なのであった。2016/09/08

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