講談社現代新書
大震災後の社会学

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  • サイズ 新書判/ページ数 326p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784062881364
  • NDC分類 369.31
  • Cコード C0236

出版社内容情報

大震災は、いままで何となく動いていた日本のさまざまな問題を顕在化させた。私たちはこの震災を転機にできるのか?渾身のレポート。「未曾有」と形容される東日本大震災は、日本の社会がいままでつくりあげてきたシステムの問題を顕在化させることになった。これらの問題とは、震災によって新たに明らかになったというより、問題点が指摘されながらも、はっきりと誰にもわかる形で露呈したという性格が強い。
政治・国家の不在、防災システムの問題、先延ばしにしてきた地域振興の問題、メディアを巡る問題、私たちはこの震災を転機として、新たな社会をよりよいものとして、つくっていくことができるのか。
本書では、編著者のもと、西田亮介、高原基彰、関谷直也、新雅史といった期待の若手社会学者がそれぞれのフィールドで、震災と社会についてレポートする。
彼らのレポートから見えてくる日本社会のシステムの問題と解決へのヒント。

序 章 東日本大震災と社会(遠藤薫)
第1章 大震災と社会変動(遠藤薫)
第2章 グローバル世界のなかの東日本大震災(遠藤薫)
第3章 東日本大震災にみる日本型システムの脆弱性(高原基影)
第4章 地域経済復興における「セーフティネット『選択と集中』の輻輳」(西田亮介)
第5章 災害ボランティア活動の「成熟」とは何か(新雅史)
第6章 日本の防災システムの陥穽(関谷直也)
第7章 震災とメディア(遠藤・西田・関谷)
終 章 日本の明日(遠藤薫)


遠藤 薫[エンドウ カオル]
著・文・その他/編集

高原 基彰[タカハラ モトアキ]
著・文・その他

西田 亮介[ニシダ リョウスケ]
著・文・その他

新 雅史[アラタ マサフミ]
著・文・その他

関谷 直也[セキヤ ナオヤ]
著・文・その他

内容説明

私たちはこの災禍を転機にできるのか?日本型システムの脆さ、地域経済復興の壁、災害ボランティア…新雅史、関谷直也、西田亮介、高原基彰ら気鋭の社会学者が論じる。

目次

序章 われわれは東日本大震災から立ち直れるのか
第1章 大震災と社会変動のメカニズム
第2章 グローバル世界のなかの東日本大震災―リスクと情報
第3章 東日本大震災にみる日本型システムの脆弱性―復興を転機とするために
第4章 地域経済復興における「セーフティネットと『選択と集中』の輻輳」
第5章 災害ボランティア活動の「成熟」とは何か
第6章 日本の防災システムの陥穽
第7章 震災とメディア
終章 日本の明日―自己快癒力(resilience)をめざして

著者等紹介

遠藤薫[エンドウカオル]
東京大学教養学部卒業。東京工業大学大学院理工学研究科博士課程修了。博士(学術)。信州大学助教授、東京工業大学助教授を経て、学習院大学法学部教授(現職)。日本学術会議連携会員。専門は理論社会学、社会情報学、社会シミュレーション(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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