講談社現代新書<br> 落語の国からのぞいてみれば

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講談社現代新書
落語の国からのぞいてみれば

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  • サイズ 新書判/ページ数 261p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784062879477
  • NDC分類 779.13
  • Cコード C0236

出版社内容情報

恋愛結婚観から、死生観、お金や時間に対する意識まで、落語をのぞきメガネに江戸庶民の生活実感を浮き彫りにする。時間の感覚、死生観、恋愛と結婚、酒……今の暮らしは、どこかヘン!? 江戸を向いて歩こう! 恋愛こそすべてという圧力、名前に対する過剰な思い入れ、死んだらおしまいと言えないムード……どこか息苦しくないか? 落語のなかに生きる人々の姿から、近代人のおかしさを撃つ! (講談社現代新書)

第1章 数え年のほうがわかりやすい
第2章 昼と夜とで時間はちがう
第3章 死んだやつのことは忘れる
第4章 名前は個人のものではない
第5章 ゼニとカネは別のものである
第6章 50両で人は死ぬ
第7章 みんな走るように歩いてる
第8章 歩くときに手を振るな
第9章 生け贄が共同体を守る
第10章 相撲は巨大人の見世物
第11章 見世物は異界の入り口
第12章 早く結婚しないといけない
第13章 恋愛は趣味でしかない
第14章 左利きのサムライはいない
第15章 30日には月は出ない
第16章 冷や酒はカラダに悪い


堀井 憲一郎[ホリイ ケンイチロウ]
著・文・その他

目次

数え年のほうがわかりやすい
昼と夜とで時間はちがう
死んだやつのことは忘れる
名前は個人のものではない
ゼニとカネは別のものである
五十両で人は死ぬ
みんな走るように歩いてる
歩くときに手を振るな
生け贅が共同体を守る
相撲は巨大人の見世物
見世物は異界の入り口
早く結婚しないといけない
恋愛は趣味でしかない
左利きのサムライはいない
三十日には月は出ない
冷や酒はカラダに悪い

著者等紹介

堀井憲一郎[ホリイケンイチロウ]
1958年生まれ。京都市出身。コラムニスト。週刊文春にて「ホリイのずんずん調査」を連載中。TVウォッチャーとして、テレビ・ラジオに出演(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mitei

330
落語の小噺から、昔の江戸時代の社会を見てみた感じがした。男女は今も昔も変わらない所もあるなぁと思った。落語もちょっと観に行きたいな。とりあえず笑点聞いてるけど実際の落語も聞きに行きたい。2016/10/05

ケイ

136
出版は10年前。今の落語ブームの来る前だ。私は月に2~3回は落語を聞きに行くが、この方はかるくその10倍。その上で語られているし、古典的常識がまさに身に付いておられるから、色んなことを腑に落としてくださる。伊勢たあ、上方から日のいずる方に行ったら東の端っこ。それがお伊勢参り、だから江戸の人間は常陸に行きゃあいい、なんてのはまさに理を得たり。巻末に、この噺ならこの噺家が良かったとまとめてあるが、これは10年なのに、真打に成り立ての三三や、まだ二つ目だった一之輔もあげられてるんだから、2人の今は当然か。2019/02/06

saga

28
江戸の世界観を現代に伝える落語。子どもの頃に両親に連れられて上野鈴本で観た正月公演。そこから落語好きになったのだが、今は江戸、明治という時代の雰囲気を楽しんでいる。著者は京都生まれで上方落語や江戸(関東)落語に深い造詣があることをひしひしと感じる。ライブで落語を聞けないとき、DVDではなくCDを推す著者の主張に納得だ。桂米朝を聞いてみたくなった。2018/07/17

ばんだねいっぺい

24
落語を通じて、江戸と現代の違いを知るとためになったり、ためにならなかったり、とにかく楽しい。2015/11/08

kochi

19
〈ブクブク交換本〉落語の世界から江戸時代の世俗を探る。例えばお金や相撲に対する感じ方などが、落語を引用しながら解説されており、色々な落語の切り取られたエピソードだけが出てくるので、その落語は全体ではどうなっているのだろうと、気になって仕方がない。巻末に110もの落語について、誰のCDがおすすめか等のまとめが有り有用。上方だと米朝と枝雀、春団治。東京だと、談志、志の輔、志らく、談春、志ん朝などがよく出てくる。ちょっと偏っているかも。不思議なコメント「枝雀はどこに行ってしまったんでしょう」はなぜ?2019/01/30

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