出版社内容情報
年をとって何かができなくなる苦しみ、誰かを支えたいという情熱。小学5年生が介護現場で感じたことを坪田賞作家が物語にしました。ベストセラーとなった介護マンガ『ペコロスの母に会いに行く』の作者、岡野雄一さんが大推薦!
「うなずいて笑ってしんみりして……。介護現場に飛び込んだ佑(たすく)に、誰もがエールを送りたくなるはず!」
最近、佑のおじいちゃんの様子がおかしい。自宅の近所で道に迷ったかのように歩いていたり、やかんをコンロにかけっぱなしにしてボヤ騒ぎを起こしたり、お風呂の水が廊下まであふれているのに立ち尽くしていたり……。佑のおじいちゃんは、やはり認知症だった。
「行きたくない」としぶるおじいちゃんをなだめすかして、佑はデイサービス(通所介護)に連れて行くことになった。しかも、あまりに強い目力で逆らうことのできない早田先生は、デイサービスで見たこと、聞いたことをレポートして、それを夏休みの自由研究として提出しなさいと、うれしくない提案までしてくれた。
友だちの一平と“ケアハウス こもれび”に通うことになった佑は、たくさんのお年寄りたち、介護福祉士の資格を取るためにインドネシアから来たリニさんをはじめとした介護職の人たちとふれ合いながら、介護される人と介護する人、それぞれの気持ちに気づいていく。
小学5年生が介護現場をルポ! アクティブ・ラーニングの授業にも使える物語。
1 夏休みの宿題
2 こもれび
3 祖父、キレる
4 早田先生登場
5 リニさんの話
6 いろいろな個性
7 立ち入り禁止の部屋
8 祖父、不通所宣言
9 祖父の苦しみ
10 よし子さん、いなくなる
11 花の部屋のこと
12 セミの脱皮
13 こもれびの生活
14 替え歌カラオケ大会
15 時間旅行
16 無表情なおばさん
17 レポート作成
18 お笑いライブ
まはら 三桃[マハラ ミト]
著・文・その他
内容説明
最近、佑のおじいちゃんの様子がおかしい。近所で道に迷ったかのように歩いていたり、やかんをコンロにかけっぱなしにしてボヤ騒ぎを起こしたり…。「行きたくない」としぶるおじいちゃんをなだめすかして、佑はデイサービス(通所介護)に連れていくことになった。しかも、佑が逆らうことのできない早田先生は、そこで見たこと、聞いたことをレポートして夏休みの自由研究として提出しなさいって…。友だちの一平と“ケアハウスこもれび”に通うことになった佑は、お年寄りと接しながら、介護される人と介護する人、それぞれの気持ちに気づいていく。坪田譲治文学賞受賞作家が描く、子どもにとっての「介護」とは?
著者等紹介
まはら三桃[マハラミト]
1966年、福岡県北九州市生まれ。2005年、「オールドモーブな夜だから」で第46回講談社児童文学新人賞佳作に入選し、翌年、『カラフルな闇』と改題して刊行。2011年、『おとうさんの手』(講談社)が読書感想画中央コンクール指定図書に選定される。2012年、『鉄のしぶきがはねる』(講談社)で第27回坪田譲治文学賞を受賞、2013年、第4回JBBY賞を受賞した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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