講談社文庫
連城三紀彦 レジェンド―傑作ミステリー集

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  • サイズ 文庫判/ページ数 317p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784062779814
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

超絶技巧を駆使した美しく恐ろしい空前絶後の謎。「連城マジック」に魅せられた四人の作家が組み上げた究極のミステリーの大伽藍!ミステリーに殉じた作家を敬愛する四人による驚嘆のアンソロジー。巧緻に練られた万華鏡のごとき謎、また謎。遊郭に出入りする男の死体が握っていた白い花に魅せられた若い刑事(「桔梗の宿」)、月一度、母の愛人と過ごす茶室に生涯を埋めた女(「花衣の客」)ほか。綾辻×伊坂、巻末対談でその圧倒的な魅力も語る!

連城 三紀彦[レンジョウ ミキヒコ]
著・文・その他

綾辻 行人[アヤツジ ユキト]
編集

伊坂 幸太郎[イサカ コウタロウ]
編集

小野 不由美[オノ フユミ]
編集

米澤 穂信[ヨネザワ ホノブ]
編集

内容説明

ミステリーに殉じた作家を敬愛する4人による驚嘆のアンソロジー。巧緻に練られた万華鏡のごとき謎、また謎。遊郭に出入りする男の死体が握る白い花に魅せられた若い刑事(「桔梗の宿」)、月一度、母の愛人と過ごす茶室に生涯を埋めた女(「花衣の客」)などに加え、綾辻×伊坂、巻末対談でその圧倒的な魅力を語る!

著者等紹介

連城三紀彦[レンジョウミキヒコ]
1948年愛知県生まれ。1978年「変調二人羽織」で第3回“幻影城”新人賞に入選。1981年「戻り川心中」で第34回日本推理作家協会賞、1984年『宵待草夜情』で第5回吉川英治文学新人賞、同年『恋文』で第91回直木賞、1996年『隠れ菊』で第9回柴田錬三郎賞を受賞。2013年10月19日逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

サム・ミイラ

184
これは綾辻行人、伊坂幸太郎、小野不由美、米澤穂信の四氏が厳選した連城三紀彦作品のアンソロジー。いやどれも凄い。意外な結末、どんでん返しと分かっていても必ず「そこ?!」とたまげるこの感覚、そして彼独特の文体はくせになる。何より綺麗事だけではすまない男女の関係に激しく共感してしまう。それはもう悪魔的と言っていいほど。さらに巻末の綾辻行人と伊坂幸太郎の特別対談もこの稀代の作家への愛を感じとても温かい気持ちにさせてくれる実に素晴らしいアンソロジーだった。2018/04/21

しんたろー

166
「一流作家が選んだ連城さんの短編集なら面白いに決まっている!」とハードルが上がっていたが、軽々と超える6作に大満足。情愛を絡めつつ進むストーリーが反転してミステリとして昇華するさまは、感嘆するしかない名人芸…どれもが連城ワールドとして素晴らしかったが、情感優先主義の私は『桔梗の宿』が特に好みだった。気品のある文章がイメージを膨らませてくれて、心地よい余韻が残るのが魅力と再認識できた。巻末の綾辻さんvs伊坂さんの対談もミステリ愛&連城愛に満ちていて嬉しかったし、触発されて既読作も読み返してみようと思った。2018/05/07

まこみん

107
以前から気になっていた連城三紀彦レジェンド。選者も豪華陣、巻末の綾辻×伊坂対談も楽しめる。初めの「依子の日記」で連城ワールドの序章的驚きと目眩を感じ、「桔梗の宿」ではまだ娼家が有った時代の遊郭裏の侘しい哀しい女…過去の八百屋お七の話がそうくるとは。「親愛なるエス君へ」綾辻さん偏愛の奇作!?完璧に騙されてえっ…となる。「花衣の客」米澤さんの前書きにあった様に、ミステリーと恋愛の融合した形。大正から昭和戦後直後の時代、贈られた着物の柄の意味合い。「母の手紙」あの伊坂さんが愕然とする程、たった十数ページなのに!2018/02/28

アッシュ姉

85
深い情念がもたらす珠玉の連城ミステリー傑作選。圧倒的な魅力を誇るレジェンドの名作揃いで、豪華な顔ぶれによる作品紹介や特別対談も興味深く、初心者から熱烈ファンまで楽しめる至高の一冊。流麗な語りで紡がれる世界に魅了され、予想外の展開へと誘う鮮やかな技巧に酔いしれた。どれも素晴らしかったが、米澤さんセレクトの「花衣の客」が一番好み。綾辻さんが偏愛してやまないという「親愛なるエス君へ」には一番度肝を抜かれた。またいつかじっくり読み返したい。 2017/07/20

KAZOO

85
レジェンドになってしまった連城さんの作品から4人の手練れが選んだアンソロジーです。作品数は6と少ないのですが選んだ人の個性が見える気がしました。また最後には綾辻さんと伊坂さんの対談があり、これも読み得であると思いました。私もほとんど連城さんの作品は読んでいるので自分で10作品を選んでアンソロジーをつくってみようかなあという気にさせられました。2014/11/19

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