出版社内容情報
【著者紹介】
1961年、富山県生まれ。上智大学卒業後、新聞社、出版社を経て、韓国に語学と歴史・文化を学ぶために留学。99年、『高麗秘帖』で作家デビュー。主な著書は『魔風海峡』『魔岩伝説』(ともに祥伝社文庫)、『十兵衛両断』(新潮文庫)、『柳生薔薇剣』『柳生百合剣』(ともに朝日文庫)、『徳川家康 トクチョンカガン』 (実業之日本社文庫) 、『竹島御免状』(角川文庫)、『柳生大戦争』『柳生大作戦』(ともに講談社文庫)など。『柳生大戦争』で第2回舟橋聖一文学賞受賞。
内容説明
三銃士の一人として勇名を馳せたダルタニャンに、盗賊団を追えとの新たな命が下った。フランスからイングランド、スコットランドと冒険する中、江戸から来た無敵の剣士が加勢する。二人は無二の親友となるが、日本人剣士は天海僧正の密命を帯びていた。その正体は―。日欧をまたぐ、奇想天外な伝奇活劇!
著者等紹介
荒山徹[アラヤマトオル]
1961年、富山県生まれ。上智大学卒業後、新聞社・出版社を経て、韓国に語学と歴史・文化を学ぶために留学。’99年、『高麗秘帖』で作家デビュー。『柳生大戦争』で第2回舟橋聖一文学賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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おぎにゃん
11
西洋最強の剣士と東洋最強の剣士の共演。敵は世界征服をたくらむ悪の貴族。裏切りに次ぐ裏切り。逆転に次ぐ逆転。敵が味方か味方が敵か、目まぐるしく変わる展開の妙。ラストに待ち受ける大スペクタクルとまさかのどんでん返し…柳生十兵衛の「はっちゃけ度」がいまいちだったが、今回はダルタニャンが主人公だから仕方がない…荒唐無稽な物語を、荒唐無稽なままで、読んで楽しい物語に仕上げる荒山徹氏の柳生シリーズ。今回も思う存分楽しませていただいた。私にとって、亡き山田風太郎の跡を継ぐ、伝奇時代小説期待の星である。次は竹島御免状だ!2014/06/30
シャル
9
暗躍する盗賊団を阻止すべく、かの地ブリテンまでやってきたダルタニャンの前に立ちふさがる、東洋の果てニッポンからやってきた謎の剣士ウィロウリヴィング。だが、その裏で蠢く神聖ケルト帝国の大いなる陰謀、そして復活を目論む旧支配者に、そんな二人の剣士が手を結び、親友となって陰謀に挑む。そして決戦の地、ネス湖に怪物が蘇る!そんな壮大なスケールで送る破天荒剣術ロマンであり、日仏剣豪の夢の共演の冒険活劇である。まさにやりたい放題であり、解説を読むと自分の知らない部分でもますますやりたい放題であったという。恐ろしい。2015/04/06
おくりゆう
7
帯に書かれているとおり、三銃士のダルタニャンと柳生十兵衛、夢の競演作、というとイロモノっぽく、同じく帯にあるハリウッドの文字も作品の特徴(王道っぷり)を表している痛快活劇…なのですが、解説をみると作者の遍歴もあって、それだけではない、という作品。とはいえ、単純に読んでも王道ゆえの楽しさ。この組み合わせに惹かれるなら。2013/11/17
oyai
6
あの三銃士のダルタニャンと柳生十兵衛がタッグマッチ。構想面白かったんだけどなあ。イマイチ十兵衛が十兵衛らしくないと言うか、活躍が地味wもっとハチャメチャ話になってる方が面白い話になっただろうに、惜しい2014/03/14
やまほら
3
舞台はフランスとイギリス、主人公は『三銃士』のダルダニャン。他に柳生十兵衛(であることはいちおう本文では最後まで秘密)とネッシー。地名になじみがないので、地図がほしいところですが、なかなか楽しく読めました。妙な解説付き。2013/12/19




