出版社内容情報
真保 裕一[シンポ ユウイチ]
著・文・その他
内容説明
こんな会社、辞めてやる!失業中の駒井健一郎の前に高校時代のライバル・天知達彦が現れる。「次の選挙に出る。力を貸してくれ」だが、お金はないし、政党のコネもない。どうやったら選挙を戦っていけるのか。おまけに、なぜか嫌がらせまでが勃発して…。読めば元気が出てくる痛快選挙青春ミステリー!
著者等紹介
真保裕一[シンポユウイチ]
1961年東京都生まれ。アニメーションディレクターを経て、’91年『連鎖』(講談社文庫)で第37回江戸川乱歩賞を受賞し作家デビュー。’96年に『ホワイトアウト』(新潮文庫)で吉川英治文学新人賞を受賞。’97年には『奪取』(講談社文庫)で日本推理作家協会賞と山本周五郎賞をダブル受賞、2006年『灰色の北壁』(講談社文庫)で新田次郎文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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はる
35
読みながら自分もいかに政治に興味を持たず、人まかせに生きてきたかを実感させられる本。全てが事実ではないと信じていたいけど、どうなんだろ。主人公の健一郎が実質リストラされたところを同級生から選挙に出るのを手伝ってほしいと言われるところから物語は始まる。家族と付き合いつつ、政治の核に触れていく姿はきっと誰もが応援したくなるよね。下巻がとても気になる。2022/05/05
Syo
24
う〜む 選挙かぁ2022/10/15
hm
23
新聞記者を辞め、1年後の衆院選に無所属で立候補する天知。その高校時代の親友で、同時期に不本意に会社を辞め、就職活動中の駒井。地盤・看板・鞄いずれも持ち合わせない天知と駒井が、高校時代の同級生達の支援を受け、選挙戦に挑むストーリー。ポスター作成、街頭演説、政治資金管理団体設立、事務所開設などを、お金がない中で工夫してやっていく姿。上巻では、まだ選挙本番でもないのに、政党の支援がなく無所属でやる人たちは大変ということを実感。引き続き下巻へ…。2013/12/19
てふてふこ
19
高校の同級生、駒井健一郎と天知達彦。失業中の働き盛りの男が新宿で出会うシーンは篠田節子の仮想儀礼と同じく、ちょっと笑った。天地が衆議院選挙に立候補し第一秘書として働くコマケン。登場人物がステレオタイプで、特にコマケン妻・美緒の「男はいいよね」はウンザリ。それは兎も角、既成政党は酷いと再確認。無党派候補者を応援したい。下巻へ。2016/11/24
miku
17
選挙(特に国政選挙)に、地盤・金・人脈のない無所属新人が立候補することの難しさ。わかりやすく、仲間内から立候補するヤツを支えようとするのはありきたりだけど、泥臭くていいね。小説を通じて、選挙や政治をもっと身近に。仲間内のノリは好きになれないし、理想ばかりの話は鼻につく。でも、こんな志は希望にもなる。後半に続く。2013/08/21