講談社文庫
硝煙の向こう側に彼女―武装強行犯捜査・塚田志士子

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  • サイズ 文庫判/ページ数 317p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784062775151
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

世界を覆うテロ戦争下、警察は特別強行犯捜査係を新設、「銃と寝る女」、『鉄砲塚』という異名の塚田志士子、奮迅の闘いが始まった。2010年代―日本は武力行使を前提とした自衛隊の海外派遣により、世界を覆うテロ戦争に巻き込まれることになった。世界中の非合法組織から標的となり、国内に大量の重火器や爆薬が密輸され、治安は悪化の一途をたどっていた。それに対し、警察は特別強行犯捜査係を新設。『鉄砲塚』―「銃と寝る女」と周囲から呼ばれる刑事・塚田志士子が責任者となる。渋谷区で起きた自爆テロ、新橋での銃撃事件、さらに彼女自身も過去の忌まわしい記憶とともに渦中に巻き込まれ、事件は錯綜する―。

深見 真[フカミ マコト]
著・文・その他

内容説明

デモや暴動が世界的に激増する2020年代、アジア各国は銃規制を緩和し、日本にも大量の重火器が密輸されていた。警察は特別武装強行犯捜査係を新設。『鉄砲隊』の異名を持つ塚田志士子が任命される。渋谷のテロ、浜松町の銃撃事件、更に彼女自身も忌まわしい記憶と共に渦中に巻き込まれ、事件は錯綜する。

著者等紹介

深見真[フカミマコト]
1977年生まれ、熊本県出身。2000年、第1回富士見ヤングミステリー大賞受賞作『戦う少女と残酷な少年 ブロークン・フィスト』(富士見ミステリー文庫)でデビュー。’02年には『アフリカン・ゲーム・カートリッジズ』(角川文庫)でカドカワエンタテインメントNEXT賞を受賞。一般小説、ライトノベル、マンガ原作など多方面で才能を発揮するアクション・ミステリー作家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

はつばあば

47
2009年のこの作品から今は2015年。大沢さんも深見さんも同じことをおっしゃる。お偉いさんの云う事を聞け、出世を考えない者に居場所は無い。これだけ警察や官僚の癒着を作者が問うているのに未だに改善の兆しが見えない。島国だからといって自爆テロが起きないわけではないだろう。そう予告されているような内容。銃規制はいつまでも続けて欲しいし、お姫様には頼もしいナイトが必要と両作家さんはお望み。私にもすがりつく爺様より頼もしいナイトが欲しい(#^.^#)2015/09/04

つねじろう

35
何と言ったら良いんだろ。銃と寝る女というベタな帯のコピーに少し期待してしまった。設定や筋立てはそこそこだけど、あまりに余分な情報と言うか説明が多過ぎて緊張感もテンポも削がれ、何処に行きたいのか分からなくなった感がある。時折挟まれるグルメ情報なんか最たるもの、本当にここでカヌレとパエリアの薀蓄必要か〜って感じで残念でした。2013/05/21

drago @弘前城ソメイヨシノ満開中。

31
テロリストの標的となった近未来の日本。テロ事件の迅速な捜査を進めるため、警視庁捜査一課に「特別強行犯捜査係」が組織され、テロで両親を失った塚田志士子警部が係長に就任する。 ◆う~ん…。設定は面白いんだけど、警察小説としては稚拙。 ◆100人以上の犠牲者が出たテロ事件の捜査中に、射撃訓練に出る刑事がいるのか? 丸の内のバーでカクテル飲んだり、自宅でゲームをやってる余裕があるのか? ◆事件の重さと、登場人物の行動の軽さがアンバランス。ラノベに近い。これは作家の力量によるものだろう。やや期待外れ。 ☆☆2019/08/10

緋莢

18
2020年代。デモや暴動が世界的に激増し、日本にも大量の重火器が密輸されていた。渋谷で多くの犠牲者を出したテロが発生、さらに薬の売人と見られる男が射殺される。特別武装強行犯捜査係が新設され、「銃と寝る女」、「鉄砲塚」の異名を持つほどの射撃技術と銃知識を持つ塚田志士子が抜擢されるが・・・ 2016/08/07

ブルーノ

10
2020年代の近未来が舞台。見た目怖そうなのに敬語という塚田さんの人物像がイマイチ上手くイメージできなくて、なかなかストーリーに入っていけなかった。でも、いろんな銃についての詳しい描写はとても面白く読んだ。事件の方は、自爆テロや処刑場面をネットで公開など近い未来ではなく今現在、実際にも起こっている出来事が描かれていて背筋がゾッとした。2015/03/29

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