出版社内容情報
前作『宿命』をしのぐ迫真のリアルフィクション、いよいよ文庫化! 権力の頂点を目指した閨閥は憎み合い、欲望のドラマが過熱する!迫真のリアル・フィクション!
政権交代を賭けた衆議院選挙。不遇をかこつ元大蔵官僚・有川崇(ありかわたかし)は出馬を決意する。それは、自分を飼い殺しにした義父との戦いでもあった。権力の頂点を目指した閨閥は真っ二つに割れ、憎しみをぶつけ合う。母と娘、姉と妹までもが壮絶な権力争いの渦の中へ。前作『宿命』をしのぐリアル・フィクション!
楡 周平[ニレ シュウヘイ]
著・文・その他
内容説明
政権交代を賭けた衆議院選挙。不遇をかこつ元大蔵官僚・有川崇は出馬を決意する。それは、自分を飼い殺しにした義父との戦いでもあった。権力の頂点を目指した閨閥は真っ二つに割れ、憎しみをぶつけ合う。母と娘、姉と妹までもが壮絶な権力争いの渦の中へ。前作『宿命』をしのぐリアル・フィクション。
著者等紹介
楡周平[ニレシュウヘイ]
1957年生まれ。米国企業在職中の1996年に出版した初の国際謀略小説『Cの福音』(角川文庫)がベストセラーに。翌年から作家業に専念、綿密な取材と圧倒的なスケールの作品で読者を魅了し続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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utinopoti27
119
義父と娘婿、家族を真っ二つに割る選挙戦の火ぶたは切って落とされた。権謀術策渦巻く政治の世界で、総理大臣有力候補VS病院経営者一族による骨肉の争いを生々しく描く、選挙ハードボイルドだ。本作が発表された2010年は、まさに政権交代が実現した直後であり、実際の政局を題材にしたタイムリーな作品だったようです。テーマ自体は目新しくなくても、キャラ造形の巧みさと緻密なプロットで、中だるみなく、一気にラストまで引っ張る手腕は見事の一言。「勝てば官軍」を地で行く選挙戦のえげつなさがリアルに伝わってくる力作でした。2019/03/10
Walhalla
22
前作『宿命 ワンス・アポン・ア・タイム・イン・東京』の続編です。 あれから8年。有川崇さんの政界への再挑戦を描いたものでした。 前作よりは、ドロドロした感じは軽減していたように思いましたが、「平成版 華麗なる一族」の血戦の様子は、前作以上に読み応えあって面白かったです。アノ年の衆議院総選挙がモデルになっているのも分かりやすいですね。出陣式での崇と尚子の演説のシーンには、とても感銘を受けました。2017/01/23
kinnov
16
前作に色濃くあった全共闘清算の視点がほぼなくなり、俗物たちが蠢く通俗小説になっていた。これはこれで面白いが、深みが一切無くなってしまったのが残念だ。2018/01/10
ひねもすのたり
7
『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・東京』の続編。 本書が描くのは本編の8年後。 ネタばれになるので詳しくは書きませんが、権力の頂点を目指す有川崇のリベンジを描きます。 全編を通じてシドニィ・シェルダン的な面白さと下世話さがあって、誰が読んでも無条件に面白い作品だろうと思います。 全共闘クロニクルという読み方も出来ると思いますが、団塊世代の方はこれをどう読むのかなぁ~?などと思ったりもします。2015/03/17
りょう
6
年末に読んだ「ワンス アポン アタイム東京」が、まだまだ復讐が手ぬるいのでは、と思ってたのだが、続編があったので、勇んで読みました。確かにある意味、反旗を翻したといえるけど、結果はまあ、すっきりとはいかなかった。一方、アメリカに渡った宣子は、となると、復讐ではなく、別の幸せを見つけていた。という、平和な話になってた。が!!最後に大きな動きが。これ、絶対に続きがあるやつだ!まだ、出版されてないよね?早く読みたい!2022/01/16