講談社文庫<br> 天井裏の奇術師―幸福荘殺人日記〈2〉

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講談社文庫
天井裏の奇術師―幸福荘殺人日記〈2〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 339p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784062770323
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

どこまで現実でどこまで小説か奇想ミステリ本格推理の巨匠小宮山泰三を慕って多くの作家のたまごたちがかつての幸福荘に集った。その一人だった私は、跡地で怪しい美女と出会い、謎の小説を入手するが!?

内容説明

幸福荘―推理作家小宮山泰三を慕うあやしい住人たちが、南野はるか争奪戦を繰り広げたアパートは瀟洒な三階建てのマンションに建てかわった。その第二幸福荘の前で花束を捧げ泣いていた謎の女性。そして始まる九転十転の逆転劇…。前作『天井裏の散歩者』を凌ぐ衝撃の結末とは。

著者等紹介

折原一[オリハライチ]
1951年埼玉県生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。編集者を経て1988年に『五つの棺』でデビュー。1995年『沈黙の教室』で日本推理作家協会賞(長編部門)を受賞。叙述トリックを駆使した本格ミステリーには定評がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

セウテス

89
幸福荘殺人日記第2弾。3階建てマンションに生まれ変わった幸福荘に、また新しい住人が住み着く。そして再び、フロッピーディスクの中の物語を見つける。よって、以下は再びフロッピーの中の物語となる。前作同様、幸福荘の中でドタバタと事件が起こり、それを推理する読者と同じく、物語を想像する作中人物。二転三転は当たり前、しかし、これは折原叙述トリックのパロディではないかと気づく。それならば、折原作品を数冊しか読んでいない段階で本作品を読むと、他の折原作品のトリックの手法が解って仕舞うかも。この手法、此は此でくせになる。2018/11/10

ダイ@2019.11.2~一時休止

54
幸福荘その2。連作短編集。またまた見つかったフロッピーから始まるお話。展開は同じだけど、同じように騙された。2013/12/23

nobby

50
前作に続き、もうぐちゃぐちゃ…前半は様々な視点での手記を重ねる手法が懐かしくニンマリ。中盤からは人物相関など分からなくなり、何度もページ戻って確認を楽しんだ。後半はやり過ぎ感もただよい、続編これにて終わりでいいんだと思う。一行もしくは一つの事実でではなく、細かな描写で何回もひっくり返す叙述の真骨頂!人は選ぶと思われるこの作風、自分は間違いなく病みつき。それにしても南野はるかには会ってみたい(笑)2014/10/16

キムチ27

47
やはり!の折原さん。前作を読まずして語るなかれとあるが、私的には十分に幸福荘の人間関係と俯瞰する折原一さん、南野はるかの怪しさを咀嚼した…で、未消化。ぬらりひょんなんです。正体を捕まえたと思いきや「実は…」が始まる。はっきりいってルール違反かと思うけど。叙述の展開と背後を飛ばし読みじゃすかされると考え、じっくり読んで…これ。他の作品にもアタックしてみよう。2015/07/22

coco夏ko10角

34
幸福荘殺人日記② もうしょっぱなから頭ぐるぐる~ですよ。なんだか前作以上にぐるぐるしちゃってた気がする。面白かったけど、テンポもオチも前作の方が好き。2015/06/02

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