内容説明
黒船あらわる時代。長崎の出島で、高価なギヤマンの壷が蔵から消えた。“密室”の謎を鮮やかに解いてみせたのは黒ずくめの怪しい男夢水清志郎左右衛門だった。土佐弁の愉快な侍と道中をともにし、江戸に着いた彼は三姉妹が大家の割長屋で暮らすことに。みんなを幸せにする夢水シリーズ、痛快番外大江戸編。
著者等紹介
はやみねかおる[ハヤミネカオル]
1964年三重県生まれ。三重大学教育学部卒業後、小学校の教師に。子供たちを夢中にさせる本を探すうちに自ら書きはじめ、『怪盗道化師』で第30回講談社児童文学新人賞に入選。『そして五人がいなくなる』以降、講談社青い鳥文庫で始まった「名探偵夢水清志郎事件ノート」シリーズは『卒業』まで15作(「怪盗クイーン」との共演作ふくむ)を数え、ジュニア向けにとどまらない本格ミステリとして抜群の人気シリーズとなっている。また同シリーズは第33回講談社漫画賞児童部門受賞作(漫画えぬえけい氏)に選ばれた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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hnzwd
35
夢水清志郎シリーズ幕末番外編。幕末を舞台にしても教授はやっぱり教授だし、レギュラー陣のキャラもそのまんま。謎解きは小粒だけど、物語はシリーズ最長?後編に続くのでした。次がシリーズ最終巻かな?2016/09/03
うしこ@灯れ松明の火(文庫フリークさんに賛同)
25
今回舞台となるのは江戸時代。シリーズ第7弾番外編です。変な知識はあるのに自分の名前は教えてもらわないと思い出せない始末。どの時代でも教授は教授ですね(笑)歴史上有名な人物が何人か登場したのが面白かったです。中でも新撰組が登場した「奴の名は巧之介」は新撰組ファンとしては嬉しかったです。★★★2011/11/28
十六夜(いざよい)
14
舞台が江戸に変わっても面白さは変わらず…というか面白みが増していて、個人的にはとても好きな話でした。児童書として刊行されたものなだけに、内容的に数時間で終わってしまうのが少し物足りないが、気分転換によい作品。2014/08/24
葵@晴読雨読
8
外伝。教授はいつの時代にいっても教授なんだね。2013/04/26
ビスコ
6
大江戸外伝前編。再読。 元々短編集的な構成に加えて、大江戸外伝のメインは後編なので、そこに至るまでを書いていったような感じ。無論、面白いことには変わりないけど。2017/10/12