講談社文庫<br> 竹千代を盗め

電子版価格
¥764
  • 電書あり

講談社文庫
竹千代を盗め

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 360p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784062763707
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

駿府の今川家の人質となっている松平元康の子・竹千代と奥方らを救い出す依頼が、甲賀の忍びの頭目・伴与七郎に舞いこんだ。綿密な算盤をはじき、銭四百貫文で商談は成立したのだが、乗り込んだ駿府で予期せぬ困難が続出する。窮地に追い込まれた与七郎は、甲賀に伝わる「大きな瓶」の話に光明を見出した。

著者等紹介

岩井三四二[イワイミヨジ]
1958年、岐阜県生まれ。一橋大学卒業。’96年に「一所懸命」で小説現代新人賞を受賞し、作家デビュー。2003年『月ノ浦惣庄公事置書』(文春文庫)で松本清張賞、2008年『清佑、ただいま在庄』(集英社)で中山義秀文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

だまし売りNo

37
甲賀忍者が松平元康(後の徳川家康)の妻子を今川家より岡崎城に連れ帰る依頼を受けた。今川氏に従属していた元康は妻子が駿府で人質となっていたが、桶狭間の合戦で今川義元が討たれ、今川氏から独立しようとした。NHK大河ドラマ『どうする家康』第5回「瀬名奪還作戦」と重なる。 2023/07/30

ちばと~る

20
あ〜家康公の幼少期に今川家へ人質に行くハズが戸田康光の裏切りで織田家に売られちゃった話かな〜と思いきや、竹千代って信康のことなのねw桶狭間で今川義元が討たれ、混乱状態の今川家から松平家は独立!しかし妻子は駿府に残されたまま。この妻子の奪還が甲賀忍者の棟梁、与七郎に依頼され…今川家健在のころの駿府館や岡崎城の情景がありありと浮かびそこに展開する忍者アクションも軽快!!金勘定に苦労する零細企業の親父っぽい与七郎にも好感!…竹千代と亀姫、築山殿は救出されたけど、松平家家臣団の妻子はど〜なった?…ガクブル2017/01/03

Yukihiro Nishino

12
岩井三四二氏の長編小説。大変面白く一気に読んでしまった。主人公は甲賀の忍者である。忍者といってもドラマや映画に出てくるような忍術を使うスーパーマンではない。金勘定に苦労したり、何度も失敗し命からがら逃げたり、大切な人を失い悲しみにくれたりもする。非常に人間らしい忍者だ。そんな主人公が多くの困難を乗り越え遂に目的を達成する様が痛快な物語である。2016/05/13

誰かのプリン

8
甲賀忍者与七郎が、今川氏の人質になっている妻氏を取り戻す依頼に対して、細かく見積もりを出している姿を想像すると面白い。2016/12/19

ペロ

5
大河ドラマ「直虎」を見ている方は覚えていると思いますが,石川数正が颯爽と今川館に現れて人質となっている築山御前と子供たちを取り返しに来る場面がありましたよね。この本はそこに至るまでのすったもんだを,ちょっと冴えない甲賀忍者を主人公として描いた作品です。くたびれた中年のサラリーマン的な忍者に親近感わきますよ。2017/06/02

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/564452
  • ご注意事項