内容説明
上杉景勝の補佐役となった兼続は、新発田重家との戦を制し、佐渡の反乱も鎮圧、さらには秀吉の命を受けて、北条攻めにも参加した。秀吉からの誘いを断り、景勝を支えることを選んだ兼続。そして秀吉の死後、兼続は家康と対峙することとなる。義を貫いた智将の生涯を余すことなく描いた渾身作。
著者等紹介
近衛龍春[コノエタツハル]
1964年埼玉県生まれ。大学卒業後、暫しオートバイレースに没頭。その後、通信会社勤務を経て、フリーライターに転職。『時空の覇王』(ベストセラーズ)で作家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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てつ
26
かなり精緻な直江兼続伝。人名が唐突に出てきたり、戦国時代の知識がないと戸惑うことも多い。全体としては素晴らしい伝記で評伝とも言える。史料の引用が少ないので伝記ですかね。とにかく2冊、大部ではありますが読みがいのあるオススメ本でした。2023/08/19
えりこ
1
ひたすら上杉家のために尽くした直江兼続。時に反感を買う行動もすべては上杉の為。この人がいたから上杉は戦乱の世を生き抜いたんだろうなと思える本だった2016/05/22
mitsu44
1
謙信に見出され、秀吉に惚れられ、家康におそれられた男。上杉のために生き、上杉のために戦い、上杉のために知恵を絞って、上杉の家を守るために尽力した男。上杉山城守兼続は大河ドラマが始まるずっと前からめっちゃ好き♪分厚くて読み応えがありました。2009/12/12
ゆみゆみ
0
直江兼続の生涯が細やかに書かれていて、どこまでが真実かは抜きにして興味深く読めた。前半の御舘の乱については、ドラマを見ているようなストーリー仕立てでわかりやすく面白かった。これほど賢い人に出会ってみたい、と思わせる兼続だった。2013/11/05
山川
0
ストーリーは盛り上がりもなく淡々と進み、兼続は空回ってるばっかりで無能にしか見えなかった。何があっても人事みたいにしてるし。 この本に書かれているのはとても「謙信が見出し、秀吉が惚れ、家康が恐れた北国の闘将」ではない。2011/11/22