講談社文庫<br> 俺たちの宝島

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講談社文庫
俺たちの宝島

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  • サイズ 文庫判/ページ数 415p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784062762861
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

東京湾に浮かぶゴミの島で生まれた鉄夫は、ゴミの山から集めた品々を物々交換することによって生き抜いていた。島の住人の多くは、助け合いながら平穏に暮らしていたが、犬井という男が住み着いたことから、事態は一変する。近未来の東京を舞台に、現代の過当な競争や格差社会の歪みを照らし出した問題作。

著者等紹介

渡辺球[ワタナベキュウ]
1967年、千葉県生まれ。学習院大学卒業。2003年に『象の棲む街』で日本ファンタジーノベル大賞優秀賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

青葉麒麟

9
読後感がとても爽やかな内容だった。廃棄物の島で暮らす子供達が主役のファンタジーだけれど、ちょこちょこ今の社会に対しての風刺が織り込まれているから思わずにやにやしてしまったり。欲しいモノを買う為の手段としてカネがあるのに、カネを集める事そのものが目的になっちゃうのは悲しいわ。色んな登場人物がいるけれど、私はノラが好き。2013/05/28

redmove

7
近未来の東京湾にできた不法投棄のごみの島に生まれごみから発掘した宝物を売りながら原始的な平等生活を送る子供たちの姿を異なる立場の視点から描く3編の連作小説集。読みやすく、サクサク読める。大きな問題が起きそうで起きない展開でなんとなくもどかしい。一種のファンタジーで理想郷的な描き方だけど、個人的にはあまり共感はできない。2014/04/18

えみりん

2
長い長い絵本を読んでるようだった2016/10/12

メデスキ

2
デビュー作がかなりに気に入り、そこから酒飲み書店員大賞受賞作と知って、先に手をつけてみれば、再び連作短編風味のディストピアもの。が、デビュー作の小気味良さが減退しているのが残念なところ。それというのも、比して章が長いからだろうが。長いと野暮ったさが出るね。がしかし、そのデビュー作にはない爽快感さえ伴うラストの仕上げ方はレベル上げてきた感じ。やや現代社会へお説教染みてるところをもう少し隠しても良いとは思う。繰り返すが、ラストのノラの思考変遷はなかなか親指立てたくなる。

スナフキン

2
初めて渡辺さんの作品を読んだけど、読み易くて面白かったです。 本当の幸せ。自分に問われてるようで、考えるものがありました。 裕福に、贅沢品に囲まれてるが、心は本当に豊かなのか?・・・ う~ん。 違う作品も読みたくなりました~2012/07/23

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