講談社文庫<br> 双樹に赤 鴉の暗(くろ)―薬屋探偵妖綺談

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講談社文庫
双樹に赤 鴉の暗(くろ)―薬屋探偵妖綺談

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  • サイズ 文庫判/ページ数 467p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784062760317
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

貴金属店窃盗犯が罪悪感から自殺した。疑う余地のない決着に得体の知れない違和感を覚えた刑事の高遠は、事件の洗い直しに乗り出した。薬屋探偵三人組が別方向に調査を進めるなか、鍵を握る気弱なサラリーマン・唐沢は、自分の正義を貫くため、ある行動に出る。時は移ろうも真実は変わらない、シリーズ第9弾。

著者等紹介

高里椎奈[タカサトシイナ]
茨城県生まれ。芝浦工業大学機械工学科卒業。1999年『銀の檻を溶かして』で第11回メフィスト賞を受賞しデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

鶯@芒羊會

10
まんまと騙されて最後にちょっと混乱。でも面白かった。前巻に引き続き、薬屋サイドでは座木さんに注目、な巻だった。高遠とリベザルのワンシーンも好き。だんだんと変化していく高遠さんの周りも気になる。2013/08/06

空猫

7
再読。魔というのは,とても強くて怖くて悪いヤツで,対象を地獄に一直線につれていくのではなくて,カブとアルのような存在なのだろうと思う。煽動と虚言,小さな実力行使を織り交ぜ,一瞬の快楽・浮揚で幻惑しつつ周囲に毒気をばら撒き,辺り一面を確実に不幸へ堕落させていく上,それを世の当然だと考える連中。だからこそ,そうした悪魔に打ち克つ手段は,外敵を滅する力と策ではなく,自らの尊厳と矜持に殉じる精神ということになるのだろう。2017/01/10

シュウ

6
最初に引っ掛かりを覚えたはずなのに、見事に忘れて引っ掛かってしまった。2022/02/12

まり

6
再読。すっかり「ゼンさん」が唐沢だと思い込まされた。すべては「ぜんざい?甘そうな名前」と唐沢の名前を揶揄してたせいだと気づいた。秋の、儚さが見えた回だと思います。正義とは己の心に翳し、裏切らないこと。このシリーズはいつも何か考えさせられて終わる。2012/10/04

しゅう(callette)

5
時系列が前後してクラクラしたけどおもしろかった。再読だけどオチはすっかり忘れていた。人はかわる、かわれる。▼座木の停滞はここで既に片鱗を見せてたのね。2017/07/17

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