内容説明
疎開工場からスタートし、革命的なクオーツ時計を誕生させたセイコー。電卓の小型軽量化に鎬を削ったシャープとカシオなど、世界が瞠目した日本企業の技術革新。それは開発スタッフの汗と涙の結晶であった。彼らの人間ドラマを鮮やかに描き、大ベストセラーとなった名著から、日本再生の指針を読み取る。
目次
第1章 セイコー・クオーツの世界(疎開工場から;ゼンマイと水晶;技術戦争;クオーツ誕生;挽回 ほか)
第2章 電卓戦争の軌跡(二十五キロの一号機誕生;衝撃;「ドクターロケット」;「学説」信ずべからず;反撃の時 ほか)
著者等紹介
内橋克人[ウチハシカツト]
1932年神戸市生まれ。神戸商科大学卒業。神戸新聞記者を経て独立。冷静かつ的確な分析には定評があり、市場原理主義への対抗思考をいち早く展開した
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感想・レビュー
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みさおり
2
クオーツ腕時計や、超薄型のLSI電卓を開発したのが日本人だったことは知らなかったので驚いた。当時の人たちが如何にしてそれを作り上げたのか…。戦後の成長期の人々の底力というか、凄まじさが伝わってきた。2011/05/24
Ryo Sogawa
1
いつの時代も、開発者は気が抜けない。2014/01/20
えだげ
1
6巻まで読んだ。高度成長期の日本のものづくりの強さの本質の一端を知ることができたような気がした。
アルゴン
1
★★★★☆実用的な技術を鍛え続けたセイコー。顧客ニーズを追求したカシオ。付加価値を追い続けたシャープ。今が厳しい時代であることはその通りかもしれませんが、成功の方程式は今も昔も変わらないのですね。2012/03/30
いちはじめ
1
NHK「プロジェクトX」人気のせいか、新版となって復刊。旧版を読んでた若い頃はそれなりに面白かったのだが、この新版を読んだらそれほどとも思わなかった。2003/05/08