出版社内容情報
40代以上の現役世代が次々親の介護で職場から去り始めている。2人兄弟、一人っ子時代に不幸の連鎖を断ち、親子の幸せを守る方法! 高齢者を専門にする医師がすでに直面している、知られざる「介護崩壊」の実態──。
現在の54歳以下は出生率2.0世代、つまり、きょうだい2人で両親を看取らなければならなくなった世代です。この不況下において、老親の介護が必要になったらどうなるか、その結果として、すでに介護離職は年間15万人を超えるまでになっているという驚愕の実態があります。
これから20年にわたって高齢化がどんどん進み、85歳以上人口が激増します。その時、在宅介護など論外、家族ではもう支えられないことは明らかです。
問題は介護の話に止まりません。生産年齢人口が急速に減少する中、女性も、男性も、親の介護のために離職せざるを得なくなる。それはつまり、経済活動の担い手がさらに減り、この国全体が沈んでいってしまうことにつながります。
対策としてはひとつしかありません。国策として施設介護を充実させ、「職業としての介護」を充実させていくこと。本格的な介護地獄が始まる前に、国民一人ひとりが声をあげ、高齢社会を皆で共に生き抜くことができる社会インフラ作りが必須です。
漠然と感じていながらまだ多くの人が理解できていない現実を、高齢者を専門とする医師が白日の下に晒し、社会レベル・個人レベルの対策を指し示す、救世の一冊です。
序 章 すでに始まっている「介護崩壊」
第1章 あなたの人生を、老親介護が狂わせる
第2章 「家族で看取る美風」は大ウソ!
第3章 85歳以上の人口爆発で介護は破綻する
第4章 介護崩壊時代の「高齢者の医者選び」
第5章 介護崩壊時代の「賢い介護保険の使い方」
第6章 介護崩壊時代の「介護資源の知識と使い方」
第7章 成年後見と親の財産管理の基礎知識
和田 秀樹[ワダ ヒデキ]
著・文・その他
内容説明
気がついたら親は老いていた―。その時どうする?老親介護で子供世代が仕事を辞めていく。老年医学のプロが見た現実と転ばぬ先の杖。
目次
序章 すでに始まっている「介護崩壊」
第1章 あなたの人生を、老親介護が狂わせる
第2章 「家族で看取る美風」は大ウソ!
第3章 85歳以上の人口爆発で介護は破綻する
第4章 介護崩壊時代の「高齢者の医者選び」
第5章 介護崩壊時代の「賢い介護保険の使い方」
第6章 介護崩壊時代の「介護資源の知識と使い方」
第7章 成年後見と親の財産管理の基礎知識
著者等紹介
和田秀樹[ワダヒデキ]
1960年、大阪府に生まれる。精神科医。東京大学医学部卒業。東京大学医学部附属病院精神神経科助手、米カール・メニンガー精神医学校国際フェローを経て、国際医療福祉大学大学院教授、一橋大学経済学部非常勤講師、川崎幸病院精神科顧問を務める。専門は老年精神医学、精神分析学、集団精神療法学。心理学、教育問題、人材開発、大学受験などのフィールドを中心に精力的に活動中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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