講談社+α新書<br> 人生を狂わせずに親の「老い」とつき合う―「介護崩壊」時代に親子の絆を守る

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講談社+α新書
人生を狂わせずに親の「老い」とつき合う―「介護崩壊」時代に親子の絆を守る

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  • サイズ 新書判/ページ数 219p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784062727471
  • NDC分類 369.26
  • Cコード C0295

出版社内容情報

40代以上の現役世代が次々親の介護で職場から去り始めている。2人兄弟、一人っ子時代に不幸の連鎖を断ち、親子の幸せを守る方法! 高齢者を専門にする医師がすでに直面している、知られざる「介護崩壊」の実態──。
 現在の54歳以下は出生率2.0世代、つまり、きょうだい2人で両親を看取らなければならなくなった世代です。この不況下において、老親の介護が必要になったらどうなるか、その結果として、すでに介護離職は年間15万人を超えるまでになっているという驚愕の実態があります。
 これから20年にわたって高齢化がどんどん進み、85歳以上人口が激増します。その時、在宅介護など論外、家族ではもう支えられないことは明らかです。
 問題は介護の話に止まりません。生産年齢人口が急速に減少する中、女性も、男性も、親の介護のために離職せざるを得なくなる。それはつまり、経済活動の担い手がさらに減り、この国全体が沈んでいってしまうことにつながります。
 対策としてはひとつしかありません。国策として施設介護を充実させ、「職業としての介護」を充実させていくこと。本格的な介護地獄が始まる前に、国民一人ひとりが声をあげ、高齢社会を皆で共に生き抜くことができる社会インフラ作りが必須です。
 漠然と感じていながらまだ多くの人が理解できていない現実を、高齢者を専門とする医師が白日の下に晒し、社会レベル・個人レベルの対策を指し示す、救世の一冊です。

序 章 すでに始まっている「介護崩壊」
第1章 あなたの人生を、老親介護が狂わせる
第2章 「家族で看取る美風」は大ウソ!
第3章 85歳以上の人口爆発で介護は破綻する
第4章 介護崩壊時代の「高齢者の医者選び」
第5章 介護崩壊時代の「賢い介護保険の使い方」
第6章 介護崩壊時代の「介護資源の知識と使い方」
第7章 成年後見と親の財産管理の基礎知識


和田 秀樹[ワダ ヒデキ]
著・文・その他

内容説明

気がついたら親は老いていた―。その時どうする?老親介護で子供世代が仕事を辞めていく。老年医学のプロが見た現実と転ばぬ先の杖。

目次

序章 すでに始まっている「介護崩壊」
第1章 あなたの人生を、老親介護が狂わせる
第2章 「家族で看取る美風」は大ウソ!
第3章 85歳以上の人口爆発で介護は破綻する
第4章 介護崩壊時代の「高齢者の医者選び」
第5章 介護崩壊時代の「賢い介護保険の使い方」
第6章 介護崩壊時代の「介護資源の知識と使い方」
第7章 成年後見と親の財産管理の基礎知識

著者等紹介

和田秀樹[ワダヒデキ]
1960年、大阪府に生まれる。精神科医。東京大学医学部卒業。東京大学医学部附属病院精神神経科助手、米カール・メニンガー精神医学校国際フェローを経て、国際医療福祉大学大学院教授、一橋大学経済学部非常勤講師、川崎幸病院精神科顧問を務める。専門は老年精神医学、精神分析学、集団精神療法学。心理学、教育問題、人材開発、大学受験などのフィールドを中心に精力的に活動中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ちーたん

14
うちはまさに、遠距離の介護崩壊気味です。なかなか回りに似たような状況の人がいなくて、一人悲しんでいましたが、本で同様の人が出てきて涙が出てしまいました。ただ日本は介護のシステムが後進国だし、対策が合うものがなく、親の意志も尊重するとこのままでは自滅。親の代でなんとか遣り繰り出来たとしても、自分の番の時は尊厳死を願うしかないかもしれません。全ての人が自分事として関心を持ってもらいたいです。2016/08/29

ばちゃ

14
人生をくるわせずに親の「老い」とつきあう、指南書。本当に難しい問題だと思う。2014/11/20

Shimaneko

11
またしても新書あるある的にタイトルと内容の齟齬が。すでに始まっている介護崩壊社会に対する危機感は十分すぎるほど煽られたものの、その中でどう親の老いとつき合っていくかについては、介護保険や成年後見制度など既存のシステムの紹介のみ。これから介護ライフに突入しそうな人向けの入門書だったので、すでに渦中にいる側としては物足りず。しょぼん。2015/02/20

ミッキー・ダック

6
最近、前期高齢者の仲間入りをした自分にとって、田舎においている後期高齢者の両親の介護は頭の痛い問題だった。介護のために会社を辞めたり、自分の生活を失うことは、親には申し訳ないが耐え難いことだ。この本を読んで介護がこれからの日本にとって非常に大きな問題であることを知ることができ、同時に心の整理も出来た。また、自分自身が将来子供たちに迷惑をかけないように早くから準備すべきだということも学んだ。2012/04/01

こんころ

3
在宅介護よりも施設介護のくだりは、私が常日頃考えていることと殆ど一緒。社会保障費の削減目的がホンネなのに、日本人の良心につけこんだ在宅介護推奨の政策にはうんざりしていたので、氏にここまで言っていただけてとても嬉しい。ただ、延長線として、施設での看取りや終末期医療についてももう少し踏み込んで議論していただきたかった。2012/05/14

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