健康ライブラリーイラスト版
入門 うつ病のことがよくわかる本

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  • サイズ B5判/ページ数 98p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784062594462
  • NDC分類 493.76
  • Cコード C2347

出版社内容情報

aひと目でわかるイラスト図解
《講談社 健康ライブラリーイラスト版》

【うつ病の原因から治療法まで丸ごとわかる決定版】
うつ病は、気分障害という病気のひとつです。
代表的な症状は抑うつ気分。けれど、気持ちが落ち込み、憂うつになる病気は数多くあります。
それは心の病気にかぎりません。うつ病の診断は、じつは簡単ではなく、周辺にある病気との違いは、限りなくボーダーレスなのです。
本書は、うつ病の原因から治療法まで丸ごとわかる決定版。
典型的なうつ病から気分変調症や非定型うつ病まで、原因、診断、症状、治療法を初歩からわかるようにやさしく図解しました。

(まえがきより)
うつ病の診断は簡単にはできないはずですが、いま世界的に用いられている診断基準では、症状だけをみてうつ病かどうかを診断します。うつ気分があれば、すべてうつ病と診断されかねません。うつだけでなく軽い躁がある人、別の心の病気をあわせもつ人なども、うつ病とだけ診断されている場合があります。「あれもうつ病、これもうつ病」ではなく、実際には別の病気の可能性もあるわけです。
もっと問診をしっかりおこない、経過をみたうえでの診断が望ましいことは確かです。ただ、患者さんがおしよせる今の精神科の状況では、なかなかひとりの患者さんに多くの時間をさくことが困難になっていることも事実です。
まずは、直面しているうつ病とはいったいどういう病気なのかを知ることから、治療の第一歩を始めましょう。本書はそのための、入門書としました。(野村総一郎)

【本書の構成】
第1章 発病には多くの要因が重なっている
第2章 じつはむずかしい、うつ病の診断
第3章 治療法のメニューを決める
第4章 うつになりやすい考え方を変える
第5章 新しい生活リズムをつくる

【ケース1】自責の念で苦しみ、思いがけない行動に
《第1章 発病には多くの要因が重なっている》
【患者数】10人にひとりというほど多い病気
【症状】1/ひどく憂うつだが、気分と病気は違う 2/悲哀の感情に空しさが混在している 3/思考、知覚、認知が障害されている 4/自律神経失調症のような身体症状も
【原因】1/遺伝とさまざまなストレスが複合的に 2/うつ病になりやすい性格がある 3/ホルモン分泌の変化もきっかけになる
【発症のしくみ】脳内の「モノアミン仮説」で原因究明できるか
《第2章 じつはむずかしい、うつ病の診断》
【ケース2】投稿落選でショックを受け、リストカット
【ケース3】会社に入ればタダの人。疲れで出社がつらい
【診断】あなたは本当にうつ病か
【分類】うつ病と他の気分障害は明確には分けられない
【気分障害】1/双極性障害――躁とうつが交互に入れ替わる 2/非定型うつ病――若い女性に増えている 3/気分変調性と気分循環症――軽症が続く
【合併症】別の心の病気と併存することが多い
【似た症状】1/薬の副作用や身体的な病気も考えておく 2/脳になんらかのトラブルが起きていることも
《第3章 治療法のメニューを決める》
【受診】相性のよい医師にじっくりかかる
【治療法の選択】薬物療法を中心に精神療法を組み合わせる
【薬物療法】1/治療に使用される薬の種類は多くある 2/うつ病は比較的薬の効果が得られやすい 3/副作用を知って、適切に対処する
【通電療法】
【精神療法】
【難治性うつ病】
《第4章 うつになりやすい考え方を変える》
【ストレス反応】ものごとをマイナスに受け取ればストレスになる
【ストレスの正体】「軽・長・続」がもっともキツいストレス
【回復への第一歩】「あきらめること」も必要な場合がある
【考え方改造】
《第5章 新しい生活リズムをつくる》
【経過】揺り戻しながらじょじょに回復していく
【急性期】なにもせずにただ薬を飲むことを「覚悟」する
【回復期】乱れてしまったリズムをリセットする
【復帰】
【職場は】
【家族は】


野村 総一郎[ノムラ ソウイチロウ]
監修

内容説明

適切な治療が回復を早める、再発を防ぐ。典型的なうつ病から気分変調症や非定型うつ病まで、原因、診断、症状、治療法を初歩から徹底図解。うつ病の原因から治療法まで丸ごとわかる決定版。

目次

1 発病には多くの要因が重なっている(患者数―一〇人にひとりというほど多い病気;症状1―ひどく憂うつだが、気分と病気は違う ほか)
2 じつはむずかしい、うつ病の診断(ケース2―投稿落選でショックを受け、リストカット;ケース3―会社に入ればタダの人。疲れで出社がつらい ほか)
3 治療法のメニューを決める(受診―相性のよい医師にじっくりかかる;治療法の選択―薬物療法を中心に精神療法を組み合わせる ほか)
4 うつになりやすい考え方を変える(ストレス反応―ものごとをマイナスに受け取ればストレスになる;ストレスの正体―「軽・長・続」がもっともキツいストレス ほか)
5 新しい生活リズムをつくる(経過―揺り戻しながらじょじょに回復していく;急性期―なにもせずにただ薬を飲むことを「覚悟」する ほか)

著者等紹介

野村総一郎[ノムラソウイチロウ]
1949年、広島県生まれ。防衛医科大学校精神科教授。慶應義塾大学医学部卒業。藤田保健衛生大学精神科助教授、立川病院神経科部長を経て、現職。1985~87年、米国テキサス大学医学部、メイヨー医科大学に留学。日本うつ病学会理事長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。