健康ライブラリーイラスト版
非定型うつ病のことがよくわかる本―「気まぐれ」「わがまま」と誤解を受ける新型うつ病のすべて

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  • サイズ B5判/ページ数 98p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784062594288
  • NDC分類 493.76
  • Cコード C2347

出版社内容情報

aひと目でわかるイラスト図解
《講談社 健康ライブラリーイラスト版》

【「気まぐれ」「わがまま」と誤解を受ける新型うつ病のすべて】
夜になるとわけもなく涙が出る、人の言動に過敏、過食や過眠傾向がある……。
若い女性を中心に広がる新型うつ病。「気まぐれ」「わがまま」と誤解を受けることもある。
従来のうつ病治療では、病気は治らない。本書では知られざる病の実態と回復への筋道を解説。

【本書の主なポイント】
●非定型うつ病は、いわゆる「うつ病(定型)」とは特徴も治療法も違う
●好きなことならできるけれど、いやなことには体が動かない
●何時間でも寝られ、甘いものが大量に食べたくなる
●手足に鉛がつまったように体が重く、疲れがひどい
●他人の言動にひどく敏感になり、激しく反応する
●夜になるとわけもなく悲しく、泣けてくる
●パニック障害、境界性パーソナリティ障害との関係
●「がんばれ」と、多少の励ましをすることも必要

【本書の構成】
第1章 怠けているわけでも、自分勝手でもないのに……
第2章 こんな症状があれば、非定型うつ病を疑って
第3章 うつ病、パニック障害、パーソナリティ障害との関連は?
第4章 どうしてこんな病をかかえてしまったの?
第5章 薬でコントロールしながら、気長に治していく

【チェックシート】あなたの心の健康度をチェックしてみよう
《第1章 怠けているわけでも、自分勝手でもないのに》
【ケース】1/好きなことならできるけれど、いやなことには体が動かない
2/パニック発作を起こして以来、感情の抑制がきかない
3/彼氏のなにげない言葉にひどく傷つき、寝込んでしまった
4/学校に通えない自分に泣けてきて、リストカットをくり返す
5/熱意をもっていたはずの仕事が、急にどうでもよくなった
《第2章 こんな症状があれば、非定型うつ病を疑って》
【特徴】「気まぐれ」「わがまま」と誤解されやすい病
【気分反応性】少しでもいやなことには、気分がひどく落ち込む
【過眠・過食】何時間でも寝られ、甘いものが大量に食べたくなる
【拒絶過敏症】他人の言動にひどく敏感になり、激しく反応する
【鉛様疲労感】手足に鉛がつまったように体が重く、疲れがひどい
【不安・抑うつ発作】夜になるとわけもなく悲しく、泣けてくる
【フラッシュバック】昔のことを思い出し、感情がコントロール不能に
《第3章 うつ病、パニック障害、パーソナリティ障害との関係は?》
【うつ病】1/ひと口に「うつ病」と言っても、多種類ある 2/いわゆる「うつ病(定型)」とは特徴も治療法も違う 3/自殺を思い立つ心の底にあるものが違う
【パニック障害】1/多くの患者さんがパニック発作を経験している 2/うつ状態とパニック発作は交互に現れる
【不安障害】根底には「こわがり」と「こだわり」をもっている
【パーソナリティ障害】1/境界性パーソナリティ障害と誤診されやすい 2/病によって性格が変わり、本人も変化を自覚できる
《第4章 どうしてこんな病をかかえてしまったのか?》
【性格】気配りができ、成績優秀で、よい子だった
【社会的背景】
【生理的要因】
【養育歴】
【日常生活】
【家族性】
《第5章 薬でコントロールしながら、気長に治していく》
【見通し】
【薬物療法】
【心理療法】
【瞑想】
【体を動かす】
【生活リズム】
【趣味・嗜好品】
【職場】【家族】
【脳トレ】


貝谷 久宣[カイヤ ヒサノブ]
監修

内容説明

よく眠れるし、食欲もあるのにうつ病!?従来のうつ病治療では病気は治らない!若い女性に増えている「新型うつ病」とは?ワイドで見やすいひと目でわかる。

目次

1 怠けているわけでも、自分勝手でもないのに…(ケース1―好きなことならできるけれど、いやなことには体が動かない;ケース2―パニック発作を起こして以来、感情の抑制がきかない ほか)
2 こんな症状があれば、非定型うつ病を疑って(特徴―「気まぐれ」「わがまま」と誤解されやすい病;気分反応性―少しでもいやなことには、気分がひどく落ち込む ほか)
3 うつ病、パニック障害、パーソナリティ障害との関連は?(うつ病(1)―ひと口に「うつ病」と言っても、多種類ある
うつ病(2)―いわゆる「うつ病(定型)」とは特徴も治療法も違う ほか)
4 どうしてこんな病をかかえてしまったの?(性格―気配りができ、成績優秀で、よい子だった;社会的背景―過密、過多、過剰、高速の世の中だから ほか)
5 薬でコントロールしながら、気長に治していく(見通し―一進一退をくり返しながらも回復する;薬物療法―多彩な症状に合わせて薬を選ぶ ほか)

著者等紹介

貝谷久宣[カイヤヒサノブ]
1943年、名古屋市生まれ。医療法人和楽会理事長。名古屋市立大学医学部卒。ミュンヘンのマックス・プランク精神医学研究所に留学。岐阜大学医学部助教授、自衛隊中央病院神経科部長をへて、93年、なごやメンタルクリニック開院。97年、赤坂クリニック理事長となる。医学博士。99年から5年間、東京大学医学部非常勤講師。パニック障害や社会不安障害の第一人者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

がりがり君

5
わかりやすい。夜に気分が落ち込みやすいとか、普段の生活スペースで気分が落ち込むってすごい思い当たる。パニック発作→うつの流れもあるんだね。昔の嫌な経験を思い出したり、振り返ると些細な出来事でイライラしてたり。対象喪失反応に敏感になってたり。そして治るのに2〜3年かかる。うーん日本は医療後進国だ(関係ないけど)2015/05/31

choco3641

3
分かりやすい文章で図解とか、イラストがあってサクサク読めた。 入門書として読むのがいいと思う。

桃の種

3
勉強。過去にとらわれず、未来への不安を抱かず、恨みの心を育てない。2020/01/09

うたまる

3
残念ながらよく分からなかった。しかし誤診や勘違いが多くなかなか理解が進まないのにはいろんな事情がある、ということなら分かった。症状が同じなのに病名が違う、定義が曖昧、複合と併発だらけで解きほぐすのが困難、配慮とやらで度々病名が変わる、など。専門医でも判断しづらいものをたやすく分かったつもりになるのだけはやめよう、という戒めのみ覚えておくことにします。2014/05/14

ちゃの

2
結局普通のうつとの明確かつ確実に分けるものがわからなかった。非定型と定型の症状の一部をちょっとずつ持ってる場合は?とか定型でも聞いたことがある症状だったりとかパッとしなかった。まあ出版から10年経っているので少しは進歩してるのかなとは思う。2018/07/08

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