出版社内容情報
東大教授と一緒に遊ぶ翻訳文学の豊かな世界名作として親しまれている英文学の原作テクストには翻訳を経ることで隠されたり変化したりする意味が存在する。こんなに笑える講義なら東大の英語も怖くない!?
内容説明
『秘密の花園』『赤毛のアン』=少女小説。『ロビンソン・クルーソー』『ホビット』=冒険小説。そう思い込んできたみなさん、慣れ親しんできたこうした作品には技アリ、しかけアリ、意外な意味がたくさん隠されているものです。「東大生だって、英文学に通暁しているわけじゃない。恥ずかしながら五十路になってやっと、そんな学生たちの微妙な空気を読み取っておもしろおかしい講義ができるようになった(はず)」とのたまう東大教授が、豊穣な英文学の世界に案内。
目次
第1部 物語の中の「もう一つの物語」(隠されたテクスト―『秘密の花園』にはどんな花が咲いているのだろう?;『ロビンソン・クルーソー』とモノモノモノ―モノの饗宴と小説の誕生;ほんとうはこんなに笑えるトールキン―ユーモアのレトリックを発掘する;『赤毛のアン』現象を読む―ひそかに抹殺された「物語」)
第2部 時代が生み出した「別の物語」(不倫千年―アーサー王伝説を造り上げてきた三角形;つわものたちの夢―マクベスの主題にもとづく変奏曲;変貌するテクスト―『荒涼館』にはなぜ様々な花が咲くのだろう?)
著者等紹介
山本史郎[ヤマモトシロウ]
1954年、和歌山県生まれ。東京大学教養学部卒業。同大学院人文科学研究科(英語英文学専門課程)博士課程中退。大阪市立大学助教授、東京大学助教授を経て、東京大学大学院総合文化研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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