内容説明
メディチ家を筆頭に、都市貴族たちの未曾有の繁栄。物質の王国と表徴の帝国が誕生した。パトロネージと絢爛豪華な芸術、社交と祝祭の坩堝=花の都、台頭する人文主義者たち、聖と俗、科学と魔術、中世と近代が渾然一体となったエネルギッシュな世界…。一五世紀随一の万能人アルベルティを水先案内人に、激動の社会とその精神を読み解く。
目次
第1章 メディチ家の世紀
第2章 聖都フィレンツエ
第3章 魔術としての遠近法
第4章 建築・自然・エロス
第5章 女と子供の居場所
第6章 変貌する家族と個人
第7章 ユマニスムとルネサンスの精神