水墨画の巨匠 〈第１１巻〉 大雅 池大雅

講談社（1994/06発売）

• サイズ A4判／ページ数 109p／高さ 31cm
• 商品コード 9784062539319
• NDC分類 721.3
• Cコード C0371

出版社内容情報

【内容紹介】
日本的詩情を謳う文人画の大成者「大雅」
自由な精神で真摯に中国文人画を受容し、自己の画風を確立した大雅。明るくおおらかな生命感に満ちた世界と、その清新な画業の数々を収載。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[くにお]

池大雅の画集とちょっとした解説。国立博物館で見た「西湖春景・銭塘観潮図屏風」に感動し、しばらくして神保町で見つけたので購入。大雅の素晴らしいのは、岩の線だと思う。やや繊細なたっちの芭蕉にはない、大胆で力強い、デフォルメの思い切った線にジャクソン・ポロックのような荒々しさと、モンドリアンのコンポジションのようなスマートさを感じることができる。写実でなく、画家の内面と人間性そのものを表現する、これぞ南画と言うべき作品。だからもっと大雅のことを知りたい。

2011/09/24