化身の哭く森

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化身の哭く森

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  • サイズ B6判/ページ数 336p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784062206518
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

禁断の地に踏み入りし者たちを襲う死の連鎖。広島・東京、連続する不審死。怪奇世界と謎解きの妙。奇想の本格ミステリ登場!7年前に消息を絶った祖父の痕跡を探すため、「入らずの山」と呼ばれる地に足を踏み入れた大学生・春日優斗と友人たち。
下山後、ほどなくして彼らは次々と死を遂げる。さらには祖父と繋がりのあった探偵も6年前に31歳の若さで亡くなっていた。
禁断の地に関わる者たちに訪れる非業の死。
これは祟りかそれとも……。
広島と東京で起きる死の連鎖に、元刑事の探偵・槙野康平と「鉄仮面」と呼ばれる警視庁捜査一課の刑事・東條有紀が迫る。

吉田 恭教[ヨシダ ヤスノリ]
著・文・その他

内容説明

7年前に消息を絶った祖父の痕跡を探すため、「入らずの山」と呼ばれる地に足を踏み入れた大学生・春日優斗と友人たち。下山後、ほどなくして彼らは次々と死を遂げる。さらには祖父と繋がりのあった探偵も6年前に31歳の若さで亡くなっていた。禁断の地に関わる者たちに訪れる非業の死。これは祟りか、それとも…。広島と東京で起きる死の連鎖に、元刑事の探偵・槇野康平と「鉄仮面」と呼ばれる警視庁捜査一課の刑事・東條有紀が迫る。怪奇世界と謎解きの妙。奇想の本格ミステリ!

著者等紹介

吉田恭教[ヨシダヤスノリ]
1960年、佐賀県生まれ。2010年、『変若水』が島田荘司選第3回ばらのまち福山ミステリー文学新人賞の優秀作に選ばれ、翌年に同作でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

🐾Yoko Omoto🐾

146
シリーズ4作目。舞台は広島県の山間の村。村人たちが祟りを信じる「入らずの山」、七年前に消息不明となった祖父の痕跡を求め、山へ足を踏み入れた学生たちの相次ぐ不審死。そして過去にも関係者の死が…。驚きのトリックを駆使したミステリ部分と、過去の陰惨な出来事に由来する祟りや、理屈では説明のつかない現象に蝶を用いたオカルト部分との匙加減が今回も絶妙。加えて、遠い昔に貧しい村で現実にあったとされる悲しい因習に、さもありなんな動機も真相の説得力に一役買っている。新人の女探偵も何やらワケありで、シリーズ次作も実に楽しみ。2018/05/05

いつでも母さん

113
シリーズだったんだ・・でも、ここからでも十分楽しめる。祟りなの?と期待しつつ。プロローグの前段で『姥捨て山』の雰囲気は伝わるが、犯人が分からずにラストまで一気でした。貧しいのは哀しいが、人間お金が絡むと血縁なんて無いに等しいと突き付けられた感。優斗が祖父の言葉を思いだしたからと言って、友人たちを誘って何度も山に入る行動に、どうしても違和感があったなぁ。探偵・槙野の相棒になるのか?新入り・早瀬のことが明らかになるのは次回だろうか?捜一刑事・東條の恋の行方も気になるところです。2017/08/06

GAKU

91
私立探偵槙野と性同一性障害の女性刑事東條のシリーズ第4作。7年前に消息を絶った祖父の痕跡をあらためて探そうと、「入らずの山」と呼ばれる地に足を踏み入れた大学生・優斗。一緒に山に入った友人達が次々に死んでいく。6年前に祖父と関わった探偵も亡くなっていた。「入らずの山」の祟りか?以前から言い伝えられている「山の掟」とは?今作も事件の真相を知りたく、一気に読んでしまいました。個人的にこのシリーズ好きです。順番が前後してしまいましたが、引き続き第2作を読みたいと思います。 2017/08/07

aquamarine

85
シリーズ4作目。殺人事件を追う刑事・東條と、別の依頼で動く探偵・槙野、それぞれの捜査が今回はある広島の地で重なります。7年前に消息を絶った祖父を探すために「入らずの山」に踏み入れた大学生たちが、下山後次々と亡くなるという怪異。掟を破った祟りなのか、それとも誰かが意図的に行っている殺人なのか。オカルト+ミステリですが、相変わらず読み手を飽きさせない展開で堪能しました。動機には本当に驚き、呆れます。今回は探偵社に入った新人女性が行動を共にしますが、彼女にも何か過去があるようでシリーズの続きが楽しみです。2018/04/06

おたけஐ೨💕🥒🍅レビューはボチボチと…

84
85/100点 シリーズ4作目。前作までのサスペンス色の作風に、ミステリー色を加味した作品になっています。得意のオカルト色を散りばめながら、犯行の動機や背景などは自然な展開なので、面白く読み終えることが出来ました。ただインパクトという点では、これまでの作品の中で一番薄いなと感じました。そしてトリックについては、少し無理があるなと感じました。今作は弁護士の高坂の活躍の場が少なかったのと、前作に引き続き有紀のアクション場面が無く、残念な思いで一杯です。吉田さん、次の作品ではぜひぜひ暴れさせてあげてください。2017/08/09

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