Mystery land<br> 七月に流れる花

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Mystery land
七月に流れる花

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  • サイズ B6判/ページ数 219p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784062203449
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

季節外れの転校生、ミチル。鏡のなかに不気味な緑色の影を見た日から、少女の長く奇妙な「夏」が始まる。坂道と石段と石垣が多い静かな街、夏流(かなし)に転校してきたミチル。六月という半端な時期の転校生なので、友達もできないまま夏休みを過ごす羽目になりそうだ。終業式の日、彼女は大きな鏡の中に、緑色をした不気味な「みどりおとこ」の影を見つける。思わず逃げ出したミチルだが、手元には、呼ばれた子どもは必ず行かなければならない、夏の城――夏流城(かなしろ)での林間学校への招待状が残されていた。ミチルは五人の少女とともに、濃い緑色のツタで覆われた古城で共同生活を開始する。城には三つの不思議なルールがあった。鐘が一度鳴ったら、食堂に集合すること。三度鳴ったら、お地蔵様にお参りすること。水路に花が流れたら色と数を報告すること。少女はなぜ城に招かれたのか。長く奇妙な「夏」が始まる。

恩田 陸[オンダ リク]
著・文・その他

酒井 駒子[サカイ コマコ]
著・文・その他

内容説明

坂道と石段と石垣が多い町、夏流に転校してきたミチル。六月という半端な時期の転校生なので、友達もできないまま夏休みを過ごす羽目になりそうだ。終業式の日、彼女は大きな鏡の中に、緑色をした不気味な「みどりおとこ」の影を見つける。思わず逃げ出したミチルだが、手元には、呼ばれた子どもは必ず行かなければならない、夏の城―夏流城での林間学校への招待状が残されていた。ミチルは五人の少女とともに、濃い緑色のツタで覆われた古城で共同生活を開始する。城には三つの不思議なルールがあった。鐘が一度鳴ったら、食堂に集合すること。三度鳴ったら、お地蔵様にお参りすること。水路に花が流れたら色と数を報告すること。少女はなぜ城に招かれたのか。長く奇妙な「夏」が始まる。

著者等紹介

恩田陸[オンダリク]
1964年宮城県生まれ。第三回日本ファンタジーノベル大賞の最終候補作となった『六番目の小夜子』で92年にデビュー。2005年『夜のピクニック』で第二六回吉川英治文学新人賞と第二回本屋大賞、2006年『ユージニア』で第五九回日本推理作家協会賞長編及び連作短編集賞を受賞

酒井駒子[サカイコマコ]
兵庫県生まれ。東京芸術大学美術学部油絵科卒。2004年『きつねのかみさま』(文:あまんきみこ)で第九回日本絵本賞、2005年『金曜日の砂糖ちゃん』でブラティスラヴァ世界絵本原画展金牌賞、2006年『ぼく おかあさんのこと…』でフランスにてPITCHOU賞、オランダにて銀の石筆賞、2009年『ゆきがやんだら』で銀の石筆賞、『くまとやまねこ』(文:湯本香樹実)で第四〇回講談社出版文化賞絵本賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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starbro

380
恩田陸は、新作をコンスタントに読んでいる作家です。本書でミステリーランドというシリーズがあり、恩田陸の2冊で全30巻完結ということを知りました。最初、サスペリア的なホラーかなと思いましたが、物悲しく辛いファンタジーでした。著者が少年探偵団を好きだっただけあり、ゾクゾク感満載で頁を捲るスピードが加速しました。続いて「八月は冷たい城」へ。2017/01/23

いつでも母さん

236
鏡の向こうに見えるものが気になった少女の頃。鏡が怖かったことを思い出す。そんな私の思いを遥か超えて恩田ワールド。考えなくていい、流されて夏を過ごした方が良いーそれは愛する人との最期を知ること・・少女たちの夏!少年たちの夏も読んでみよう。2017/01/20

風眠

230
美しくて不穏で、ほんの少し色っぽい表紙。子どもの頃にこの本に出会ったら、まずこの大人っぽさに魅かれただろう。そして序詞、この文章を読んで、私は一気に子どもの頃に引き戻された。特別な何かが無くても、子どもの頃の夏休みには形容し難い寂しさのような、切なさのような何かがあった。もう子どもの頃には戻れない感傷が連れてくる、あの頃。私も緑男に会ったかもしれない。夏の城に行ったかもしれない。川面に流れる赤い花と白い花を数えたかもしれない。子どもの世界は狭いけれど、濃密で不思議がたくさん詰まっていた。子どもの頃の、夏。2017/03/03

紅はこべ

215
八月を先に読んでしまったので、視点人物が何も知らないという設定のせいか、あっさりして物足りなく感じた。八月の前振りって印象。恩田さんはやっぱり少女より少年の方が描写に熱が入るね。2017/08/25

🐾Yoko Omoto🐾

184
その町で「夏の人」と呼ばれる"みどりおとこ"から、林間学校の招待を受けたミチルは、五人の少女たちとともに、お城という特別な建物の中で、現実から隔離されたようなひと夏を過ごす。暮らしの中に定められた奇妙なルール、五人の少女が時折見せる不可解な言動の数々に、疑心暗鬼と恐怖心を募らせていくミチル。誰が何故、何の目的でという最大の謎に不穏な含みを持たせ、ダークファンタジーの様相を醸す物語が一転、残酷で物悲しいリアルへと着地する様は実に見事。読後の切なくも優しい余韻と、透明度の高い独特の世界観に魅せられる秀作。2017/02/23

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