キッチン戦争

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キッチン戦争

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  • サイズ B6判/ページ数 284p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784062198745
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

フランス料理のコンクールに出場することになった滝沢葉月。 キッチンの中で次々に起こる難題。今「美味しい闘い」が始まった!

隠れ家という名のフレンチ・レストラン「Cachette カシェット」。
オーナーの山岸に声をかけられ、この店のキッチンで働くことになった滝沢葉月。実は、オーナーには遠大な計画があったのだ。
ある日、オーナーに呼ばれた葉月は、自分が料理コンクールの一次予選に通過したことを知らされる!? もちろん、葉月は応募していない。実は、葉月が入店する前に、店の料理長・荒木とソーシエ・細川の二人が創った料理を、山岸が葉月の名前でコンクールに応募していたのだ!
戸惑う葉月……。実は、滝沢葉月の祖父は、戦後はじめて世界的なフランス料理のコンクールで優勝した滝沢征爾だった。
しかし、祖父とはほとんど縁のなかった葉月。
言葉を失う葉月に、山岸は「女性のシェフが活躍する世界をつくりたい!」という思いを語る。
ようやくコンクール出場の決意を固めた葉月。
自身のルーツとは? オリジナルとは何か? そして物を創るということとは? 次々に起こる難問に向き合いながら、葉月の「美味しい闘い」が始まった!

【著者紹介】
樋口直哉(ひぐち・なおや)
一九八一年五月一九日、東京都生まれ。服部栄養専門学校卒業。フランス料理の料理人としても知られている。
二〇〇五年、「さよなら アメリカ」で群像新人文学賞を受賞しデビュー。同作は芥川龍之介賞の候補にもなった。その後、『月とアルマジロ』『大人ドロップ』(二〇一四年映画化)『星空の下のひなた』『ヒマワリのキス』『アクアノートとクラゲの涙』『スープの国お姫様』などの作品を発表している。

内容説明

隠れ家という名のフレンチ・レストラン『cachette』。ある日、オーナーに呼ばれた滝沢葉月は、自分が高名な料理コンクールの一次予選に通過したことを知らされる!?もちろん、葉月は応募していない。実は、葉月が入店する前に、料理長とソーシエが創った料理を、葉月の名前でコンクールに応募していた!戸惑う葉月…。実は、葉月の祖父は、戦後はじめて世界的なフランス料理のコンクールで優勝した滝沢征爾だった。オーナーは「女性のシェフが活躍する世界をつくりたい!」という熱い思いを語るが…。その日から、滝沢葉月の格闘が始まった!最高に「美味しい」料理小説の誕生!

著者等紹介

樋口直哉[ヒグチナオヤ]
1981年5月19日、東京都生まれ、静岡県育ち。服部栄養専門学校卒業。2005年、「さよならアメリカ」で群像新人文学賞を受賞しデビュー。同作は第133回芥川龍之介賞の候補にもなった。作家活動とともにフレンチ料理人としても活動し、服部栄養専門学校の外部スタッフとして料理制作や料理雑誌への寄稿なども行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ゆみねこ

63
駆け出しの料理人・滝沢葉月はオーナーの計略でコンクールに出ることになる。葉月の祖父は有名なシェフだったという。高級フレンチなど、縁がないのですが、美味しそうな料理の記述にお腹が空きます。ストーリーとしてはまずまず楽しめましたが、印象は薄かったです。2016/04/22

ねむねむあくび♪

60
図書館本。もっと甘ったるいお仕事小説かと思って手に取ったら、予想外に本格的な専門的なシェフのお話。恋愛要素がほとんど無いのは良かったが、伝説の料理人の孫やら弟子やらの設定に、コンクールなどお話自体は、ご都合よい甘めの展開。キッチンでの段取りや調理工程はさすがのライブ感があってワクワクした。料理の盛付けの工夫や時間の逆算、お皿の温度など、あー、自分も家族への晩ごはんでしてる〜と、細かい部分が単純に嬉しい笑。楽しくサクッと読了。2018/08/03

いたろう

60
著者初読み。原作未読も映画化された「大人ドロップ」は観ていたので、こんなフランス料理の話も書けるんだと思ったら、本職がフランス料理人とのこと。なるほど。今は亡き有名シェフの孫娘が挑むフランス料理のコンクール。主人公は鋭敏な味覚を持つものの、祖父と違って手先は決して器用ではないというところが共感を呼ぶ。反対に手先がすごく器用な青年とのチームワーク、祖父の弟子だったシェフの指導、レストランオーナーのサポートと盛り立てる周囲も気持ちよく。きっとこうなるのだろうという安易な予想の通りにならないところがまたいい。2016/03/21

まー

40
『スープの国のお姫さま』に続いてこの方の本は2作目。今回は小ぢんまりしたフランス料理店で働いている女の子が、コンクールに出るお話でした。やま場がないわけじゃないのに、主人公の性格の問題なのか、なんだか淡々と終わってしまったかんじ。2016/08/27

はな

36
図書館本。フランス料理レストランのお話。隠れ家的なお店で頑張る女性主人公に好感が持てるけれど、性格としては結構うじうじするタイプの様子。もっとスパッと決めたらいいのにとやきもきしつつ読みました。料理の描写は横文字だらけで何を作ろうとしているのかよくわからず。作者が料理人さんなのだから、仕方がないのかもだけれど分からないのではまりきれない感じが残念。挿絵か解説がほしいところ。全体を通しては面白く読めたと思います。2016/02/27

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