出版社内容情報
忘れたいはずの相手なのに、なぜいつも出会ってしまうのだろう?直木賞作家が描く、男と女の「愛よりも深い関係」。
直木賞受賞作『切羽へ』をはじめ、大人の恋愛と一筋縄ではいかない関係を描いて独自の魅惑的な小説世界を展開する著者が、男と女の「愛ではないけれど、愛よりもかけがえのない関係」を描く長編小説。
桐生駿と野田夏が初めて出会ったのは共に5歳のとき。夏の父に恋をした駿の母が、密会のため息子を連れて夏の家に通ったからだ。親同士の情事の間、それとは知らず階下で待っていた幼い二人は、やがて親たちの関係を知る。以来、別々の人生を歩み始めた二人は、互いに「できれば思い出したくない相手」と感じながらも、なぜか人生の曲がり角ごとに出会ってしまう。まるで、互いの恋愛の証言者のように・・・。それぞれおろかな恋愛を重ねながら、人生における愛のどうしようもなさを受け入れていく男女の関係を描く長編小説。
【著者紹介】
井上荒野(いのうえ・あれの)
1961年2月4日、東京都生まれ。成蹊大学文学部英米文学科卒。父は作家・井上光晴。1989年、「わたしのヌレエフ」で第1回フェミナ賞受賞し作家デビュー。2004年、『潤一』で第11回島清恋愛文学賞、2008年、『切羽へ』で第139回直木賞を受賞。2011年、『そこへ行くな』で第6回中央公論文芸賞を受賞。2013年、『つやのよる』が映画化され話題を呼んでいる。他の著書に『もう切るわ』『ひどい感じ』『だりや荘』『しかたのない水』『ベーコン』『夜を着る』『誰よりも美しい妻』『静子の日常』『もう二度と食べたくないあまいもの』『だれかの木琴』『結婚』『夜をぶっとばせ』等多数。
内容説明
桐生駿と野田夏が出会ったのは5歳のとき。駿の母と夏の父が不倫の恋に落ちたからだ。密会を重ねる父母の情事のあいだ、それと知らず共に過ごした幼いふたり。以来、思い出したくない記憶を封印し、それぞれの道を選んだふたりなのに、なぜか人生の曲がり角ごとに出会ってしまう。まるで、互いのおろかな恋愛の証言者のように…。男と女の“恋愛よりも深い縁”を描く長篇小説。
著者等紹介
井上荒野[イノウエアレノ]
1961年、東京都生まれ。成蹊大学文学部英米文学科卒業。1989年、「わたしのヌレエフ」で第1回フェミナ賞を受賞しデビュー。2004年、『潤一』で第11回島清恋愛文学賞、2008年、『切羽へ』で第139回直木賞を受賞。2011年、『そこへ行くな』で第6回中央公論文芸賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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