- ホーム
- > 和書
- > 人文
- > 文化・民俗
- > 文化・民俗事情(日本)
出版社内容情報
ここにいま、新しい「遠野物語」の誕生
命たからかに生きた少女の100年の時代の記憶。
正月にはお正月様をお迎えし、十五夜には満月に拍手(かしわで)を打つ。神を畏れ仏を敬う心にみちていた時代の、豊かな四季の暮らし。明治・大正・昭和を、実母を知らずに、けなげに生きた少女の成長物語。
これは、1人の女の子、寺崎テイの物語である。明治42年、栃木県足利の小さな村に生まれ、平成21年に100歳になった。テイは、米寿をすぎたころから、心の奥の重石がとれたかのように、幼いときの思い出を語りはじめた。生後すぐに実母と引き離されたこと、養女に出されたときの哀しさ、母恋いの想い……。と同時に、その回想の中には、高松村の四季おりおりの暮らしが、色鮮やかに立ち現れてきた。桑の芽吹きの色、空っ風のうなり、ヨシキリの鳴き声、村人の会話……。いま私は、母テイの“口寄せの女”となって、100年前に生まれた女の子が、何を感じ、何を学び、いかに生きていったかという物語を綴っていこうと思う。――著者
船曳 由美[フナビキ ユミ]
著・文・その他
内容説明
正月にはお正月様をお迎えし、十五夜には満月に拍手を打つ。神を畏れ仏を敬う心にみちていた時代の、豊かな四季の暮らし。明治・大正・昭和を、実母を知らずに、けなげに生きた少女の成長物語。
目次
実の母は家に戻らなかった
継っ子は養女に出された
筑波尋常小学校にあがった
柿若葉のころ、村は忙しくなる
秋が深まり、コウシン様の夜がくる
お正月様を迎える
冬、街道をやってくる者たち
雛の節句の哀しい思い出
懐かしい人びと
修学旅行のあとには受験勉強が待っていた〔ほか〕
著者等紹介
船曳由美[フナビキユミ]
1938年東京生まれ。62年東京大学文学部社会学科卒業。平凡社に入社。雑誌「太陽」に創刊時よりかかわり全国各地の民俗、祭礼、伝統行事を取材、後に単行本とする。85年平凡社を退社。86年集英社に入社。99年定年退職後フリー編集者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
優希
さつき
はる
ぶんこ
がらくたどん