闇の底

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 287p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784062135283
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

少女を犠牲者とした痛ましい性犯罪事件が起きるたびに、かつて同様の罪を犯した前歴者が首なし死体となって発見される。身勝手な欲望が産む犯行を殺人で抑止しようとする予告殺人。狂気の劇場型犯罪が日本中を巻き込んだ―。絶対に捕まらない―。運命が導いた、哀しすぎる「完全犯罪」。『天使のナイフ』の薬丸岳が描く、欲望の闇の果て。江戸川乱歩賞受賞第一作。

著者等紹介

薬丸岳[ヤクマルガク]
1969年兵庫県明石市生まれ。駒澤大学高等学校卒業。2005年、初めて執筆した小説で第51回江戸川乱歩賞を受賞した『天使のナイフ』が大いに話題を呼び、ベストセラーとなった(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

いつでも母さん

160
読メでとても気になっていた作品。今頃ですが引きこまれて一気に読了。さすがの薬丸岳!こんな犯罪者を許せる筈はない。刑期を終えたって被害者やその家族は救われることなど無いのだ。その一方で法治国家日本で『私刑』が許される訳も無く・・モヤモヤが募る。長瀬を思うとキツいなぁ。読み手を『闇の底』に引き込んでのラストだった。ん~ん、ん~ん、読み応えはあったが読後感は複雑だった。2015/09/12

takaC

153
ミスディレクションがあからさまなので早い段階でサンソンの正体は予想できてしまう。それを根拠に推測される通りの結末なのかを確かめるために読み進めたが、こんな後味の悪い終わり方だとは、違う意味で予想外だった。2013/08/28

ダイ@2019.11.2~一時休止

121
面白かったんだがテーマも結末もちょっと重い。これじゃ救われないよ。2014/01/16

taiko

94
子供が被害者の性犯罪者達が次々殺される事件が起こり、犯人からは死刑執行人サンソンを名乗る犯行声明が送られてくる。犯人を追う刑事の中には、過去に妹を性犯罪で亡くした男がおり、事件に対して葛藤があった。サンソンは誰なのか、事件は解決するのか。…伏線のしっかりしたミスリード、まんまとはまり、引っかかりました。犯人には驚きましたが、そこはホッとしたところでもありましたが、更なる結末には少し不服。タイトル闇の底故仕方の無いことですが、長瀬には真の刑事でいて欲しかった。→続く2017/08/12

mmts(マミタス)

92
うーん、何とも言えないですねぇ。性犯罪者は許せないし本音を言えば、死刑だろうが擁護するつもりはありません。ただし、サンソンの行為の描写に耐えきれませんでした。まっ、死刑が無理ならば、あえての私刑になるでしょうねぇ。再読したいけど、なかなか勇気ありません。薬丸岳さんの問題提起は素晴らしいと思いますよ。しかし、やっぱり子どもをターゲットにした猟奇的な事件には耐久性ないために、あまり読みたくないですし。いや、こんな風に避けるから問題の解決には繋がらないのかしら。サンソンを推理することは面白かったですけどねぇ。2016/08/10

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/566645
  • ご注意事項