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絵本 即興詩人

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  • サイズ B5判/ページ数 150p/高さ 24cm
  • 商品コード 9784062115698
  • NDC分類 726.5
  • Cコード C0070

内容説明

古典名作を絵画化した安野光雅の大人の絵本。100年前、森鴎外の雅文体で翻訳されたアンデルセンの「即興詩人」その言葉の美しさと波乱万丈の恋物語に魅せられた著者が、舞台イタリアを巡り描き下ろした画文集。

著者等紹介

安野光雅[アンノミツマサ]
1926年、島根県津和野に生まれる。山口師範学校研究科修了後、約十年間小学校で教える。その後、画家、装丁家、エッセイストとして幅広く活躍。1974年度芸術選奨文部大臣新人賞、ブルックリン美術館賞(アメリカ)、1977年BIB金のリンゴ賞(チェコスロバキア)、1978年ボローニャ国際児童図書展グラフィック大賞(イタリア)、1984年国際アンデルセン賞、昭和63年紫綬褒章など、内外の数多くの賞を受賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヴェネツィア

381
同郷の偉人、森鷗外訳の『即興詩人』に強く触発されて、主人公アントニオの跡を巡ったエッセイ。随所に鷗外の文語文が挿入され憧憬を誘う。安野光雅は画業の方で名高いが、同時に紀行、エッセイの名手でもある。本書はそうした特徴が遺憾なく発揮されたと言いたいが、残念ながら絵のサイズが総じてやや小さい。また、エッセイも鷗外に圧倒されたか、あるいはアンデルセンの原作に引きずられたか、幾分いつもの精彩を欠くようにも感じられる。2020/07/18

ケロリーヌ@ベルばら同盟

48
鴎外の雅文体による翻訳に魅了され、聖地を巡る巡礼者の如く、聖典のようにアンデルセンの『即興詩人』を携え、その描き出されたすべての地を40年近くの歳月をかけて踏破した安野光雅氏の記念碑的作品。原典から雅な文章が抜き書きされ、著者の紀行文、スケッチが美しくそれらを彩る。水と空気を含んで、憧憬と郷愁を滲ませ、塗り重ねられる淡淡とした色彩が、過去と現在のイタリアを融合させ、旅情を誘う。200年近くも前に描写された風景を今現在も目にできるという奇蹟のような喜び。2020/02/28

KAZOO

14
安野さんの絵はいつみても飽きがこないし、カラフルで心を和ませてくれる場合が多いのです。この本も申し訳ないのですが文章はあまり見ないで絵ばかり見ているケースが多くなります。この絵を見ているだけでイタリアを訪ねたい気持ちにさせてくれます。これをもとにして鴎外訳の即興詩人を読んでみようという気に少しはなりました。昔の漢語が多くて大変なのですが。2014/02/17

野の花

10
安野光雅さんのスケッチが大好きです。アンデルセンの即興詩人の世界に入り込むことが出来ました。いつかアントニオの歩いた道を巡りたいです。2019/07/16

ぱせり

8
安野さんの絵とエッセイで浚う即興詩人の旅。現代の風景に19世紀がそのまま生きてる。イタリアの古い街並は百年二百年が一瞬のよう。スペイン階段。カンパーニャ野。ベストゥム。ボルゲーゼ館も本当にあったのね。2013/03/21

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