内容説明
映像という手段を知り尽くし、若者のカリスマとなった邪悪な男。彼を生み出してしまったテレビ業界の男たちが挑んだ戦いとは―?“4年後の『破線のマリス』”と呼ぶべき傑作サスペンス。
著者等紹介
野沢尚[ノザワヒサシ]
1960年、愛知県生まれ。日本大学芸術学部卒。97年、『破線のマリス』で第四十三回江戸川乱歩賞を受賞し作家デビュー。〇一年『深紅』で吉川英治文学新人賞を受賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
くまんちゅ
8
テレビというメディアを使ってカリスマに登りつめる青年。しかし彼には秘密が…。「破線のマリス」の続編ともいえる作品。テレビという媒体からはその時々によって時の人ともいえるような人が登場するが、その人物が果たしてメディアを利用しているのか、それとも利用されてるのか。そして視聴者はそれを見抜けるのか。八尋の存在はある種の宗教的なものを思わせる。2011/05/29
さくらんぼ
6
話術や涙で視聴者をそこまで虜にできるかな?若者がそんなに洗脳されるのかな?メディアに惑わされすぎる世の中。終わり方もなんとも。2014/06/23
sepon
3
対メディア/宗教系/めずらしくない題材的なだけに、もっと読ませて欲しかった。内容に全く関係ないが、表紙の向かって左側モデルの「ドクロパンツ」は自分が愛用して履いているものと一緒だったのでビックリした。2011/06/08
よう
2
『破線のマリス』の続編という位置付けながら、ほぼ独立した話というか、娯楽色強めになっているので、趣が異なる一冊。前半にある2つの短編では、テレビ報道が事件解決に絡むという『破線の』とは逆方向へ話を振っている。ただそこにも、なんかスッキリしないテレビ報道の在り方があるのがポイント。本編で1人のカリスマが彼を崇拝する視聴者たちと共に暗躍する。さすがにこのカリスマの設定は強引。崇拝視聴者もなんか記号化された若者という印象。まあこれに近い現象が実際になくはないけど2000/01/01
ケイ
2
読むと引き込まれて一気に読んだけど、洗脳のされっぷりが現実化的じゃないような…ドラマで見ると良かったのかな。2014/08/07
-
- 和書
- スノーボードレッスン




