内容説明
命のごとき墨を磨り硯の響きに永遠を聴く、筆を索めて人に逢い己と出会う、珠玉の連作短篇集。
著者等紹介
森内俊雄[モリウチトシオ]
1936年、大阪生まれ。早稲田大学露文科卒。「幼き者は驢馬に乗って」(1969年)で文学界新人賞、『翔ぶ影』(1973年)で泉鏡花賞、『氷河が来るまでに』(1990年)で読売文学賞、芸術選奨文部大臣賞を受賞
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
メタボン
26
☆☆☆★ 玄妙な筆さばきで書の世界に誘う連作短篇。硯、筆、篆刻、石印など、万人を寄せ付けないマニアックな世界に身を投じるのもまた一興と思わせる。どちらかというと奇書の類と言っても良いだろうが、私は惹き込まれた。2022/08/01
takao
2
ふむ2023/07/20
sohara
1
予備知識無しで読み始めたら、余りに文学的な文章に圧倒されつつ、最初は何を読んでいるんだかさっぱりわからなくて、何なんだこれは、と言い続けながら、久しぶりに興奮しました。読書歴は結構長いつもりだったのに、今まで森内俊雄という作家を知らずにきてしまったことを深く恥じたことです。2012/02/22
kinaba
1
重厚にしてお茶目な筆マニアエッセイ、といった雰囲気。けっこう好き2011/10/04
mimm
1
タイトルに惹かれたけど、読みたかった(期待した)のと全然違かった・・・。書道関連のエッセイ?つーかせめて人名に振り仮名を振って欲しかった・・・。買うより本のコピーを勧めたり、飲酒運転への同乗もさらりと書き流していたり所々モラルを疑う点も。妄想が気持ち悪い。2010/12/27