日本人のこころ〈3〉

日本人のこころ〈3〉

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  • サイズ B6判/ページ数 278p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784062105071
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0036

内容説明

信仰の共和国・金沢、生と死の結界・大和。こころが熱くなるような原日本人の豊かな生き方が、ここにある。

目次

「情」を「こころ」と読むとき
第1部 信仰を絆にした民衆の共和国(「百姓ノ持タル国」の出現;「悪」とされた一向一揆の真実;革命都市としての金沢)
第2部 “風の王国”の世界(聖と俗が交錯する大和の闇;大和をめぐる謎;親鸞と太子信仰と水平社運動)

著者等紹介

五木寛之[イツキヒロユキ]
1932年9月福岡県に生まれる。戦後北朝鮮より引き揚げたのち、早稲田大学文学部露文科に学び、その後、PR誌編集者、作詞家、ルポライターなどを経て、66年『さらばモスクワ愚連隊』で第6回小説現代新人賞、67年、『蒼ざめた馬を見よ』で第56回直木賞、76年『青春の門筑豊編』ほかで第10回吉川英治文学賞を受賞。81年より一時休筆して京都龍谷大学に学んだが、のち文壇に復帰
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感想・レビュー

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umigame

3
小説家五木寛之の旅エッセー的な本なのだが、取材の対象が歴史におけるアウトロー、即ち、名も無き庶民に焦点を当てているのがこのシリーズの価値である。当然、アウトローを扱うので史料は乏しいわけで地方の史家の説の引用が多く著者の感想や、思いやこれまで培って来た小説家としての勘などの記述が多くなってしまう。随所に「〜の気がしてならない」「そのように違いない」「〜ではなかろうか」「そんなふうに思われてならない」というような記述ありこれとどう付き合うかか。2021/11/21

すうさん

1
一向一揆の盛んだった「信仰の共和国」の金沢では、親鸞の浄土真宗の持つ力が、民衆を動かし社会を動かし農民の共和国の様相を呈しそれは加賀百万石の隆盛につながっていった。さらに我が国でも特に古い歴史を持つ大和・奈良はその中に「光と闇」の力が拮抗しまさに「生と死の結界」のようだ。神々の時代を経て、聖徳太子や親鸞の「仏の前では平等である」という教えが、現代の被差別部落解放運動の水平社宣言につながるという。まさに2都市の持つ歴史の中に、脈々と流れる人々の熱き想い。歴史ドラマを見ているかのようなこの本に心が動かされた。2016/01/29

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