日本人のこころ〈4〉

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 282p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784062105064
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0036

内容説明

エタ、非人、サンカと呼ばれ差別された人びとがつくった豊饒な日本文化の原郷への旅。

目次

原郷への旅
第1部 海の漂泊民、山の漂泊民(海を住処とする「家船」の人びと;幻の「サンカ」を求めて;漂泊者の思想とその豊饒な文化)
第2部 東都の闇に生きた被差別の民(「浅草弾左衛門」と呼ばれた賤民の王;生と死、聖と賎、美と醜の境界;「フーテンの寅さん」への憧れ)

著者等紹介

五木寛之[イツキヒロユキ]
1932年9月福岡県に生まれる。生後まもなく朝鮮に渡り47年に引き揚げたのち、早稲田大学文学部露文科に学ぶ。その後、PR誌編集者、作詞家、ルポライターなどを経て、66年『さらばモスクワ愚連隊』で第6回小説現代新人賞、67年、『蒼ざめた馬を見よ』で第56回直木賞、76年『青春の門筑豊編』ほかで第10回吉川英治文学賞を受賞。『青春の門』シリーズは総数2000万部を超えるロングセラーとなっている。81年より一時休筆して京都の龍谷大学に学んだが、のち文壇に復帰。小説のほか、音楽、美術、歴史、仏教など多岐にわたる文明批評的活動が注目されている
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ドビン

1
サンカや家船(えぶね)、エタ、非人と呼ばれる人々の歴史に寄り添った紀行文で、心惹かれる内容。2016/08/12

すうさん

1
「日本人のこころ」シリーズは、単に日本人の精神文化を描いているのではなく、学問的な文化研究の事例を「文学的」に描いている。今回は蝦夷や琉球王国の先住民族ではなく、日本人の中で被差別民として位置づけられてきた、サンカ、非人、エタの研究を紐解いて日本の国の成り立ちを説明している。彼らの存在が、民俗学的に、日本の文化や風俗をより豊かにしてきたのは間違いない。日本文化の系統をさかのぼり、被差別民の生まれた歴史や生活様式を知れば知るほど、日本という国の懐の深さやその豊かさが実感できます。まさに日本人の源流です。2016/02/18

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/74995
  • ご注意事項